金本監督が就任して1年目のペナントレースが佳境を迎えている。
130試合を終えて、55勝72敗3分で1位と25ゲーム差をつけられて5位という成績。
打てない打線、相次ぐエラー、投手継投の失敗など数え上げればキリがないほど課題は山積している。
しかし、一方で投手、野手問わず積極的に若手選手を起用しているという意味では将来のチーム力向上を目指したペナントレースだったとも言える。
ドラフト1位の高山俊は、新人王争いの最有力と言われるほどの活躍を見せている。
2位の坂本や5位の青柳も出場機会が増えてきた。
若手にとってはやり甲斐を感じるだろうが、現状のチーム登録選手数は登録枠の上限ギリギリの70人。
ドラフト指名をして新たな戦力を獲得するとともに、チームを去る選手もかなり多く出てくることも予想される。
そんな様々な人事問題を抱える中、阪神タイガースは2016年のドラフト会議で、いったい誰を指名するのか。
阪神の将来を託せるような選手5人を僕の勝手な予想で選んでみた。
ドラフト2016指名予想5選手!
例年、将来のエース、もしくは4番として期待される1位入札選手は、フロントと監督の総意で決める一大事項である。
2016年のペナントレースを見てきて思うことは、どこから手を着けていいのかわかりません状態のチーム力の低さ。
でも、やはり野球は投手力が大きく物を言うので勝てる投手を獲得することが何よりも優先させるべき命題と言えるのかもしれない。
ドラフト候補選手をまとめた以下の5記事を参考に僕が独自に指名選手を予想した。
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あくまでも他球団の指名は無視した状態の阪神タイガースのみのドラフトによる理想形となっているので、そこは多目に見てほしい。
1位指名選手
今年のドラフトの最注目選手である創価大学の田中正義を1位指名と予想した。
他球団との競合となるのは必至だが、やはり完成度が高い今年一番の目玉を狙わないのは、チームとして今後の戦力強化を放棄するようなもの。
また、今年の阪神は右腕先発として数字を残せたのがメッセンジャーだけというのも、チームにとっては目を背けてはいけない現実。
そういった点でも、先発右腕の獲得が望まれる。
最速156キロの完成された田中正義は間違いなくAランクの即戦力ピッチャーである。
2位指名選手
中京学院大学のショート吉川尚輝を2位指名の予想にあげた。
鳥谷の不振から北條をショートに抜擢したが、やはり二遊間の脆さは否めない現状のタイガース。
セカンドも固定できないチーム事情が、さらに将来の先行を暗くしている。
吉川尚輝は本職がショートではあるが、その守備力の高さは折り紙つきで、セカンドのポジションもこなせるほどのセンスがある。
センターライン(捕手、二塁手、遊撃手、中堅手)の整備は強いチームを作る上で欠かせない要素だ。
3位指名選手
夏の甲子園を制した優勝投手である作新学院の今井達也を3位指名と予想した。
実際であれば、かなり上位で他球団に指名される可能性があるが、この夏に評価を急上昇させた右腕は、磨けば光る原石であり、指名しない訳にはいかない。
しなやかな腕の振り、バランスのいい投球フォームから繰り出される快速球は甲子園のマウンドで躍動できることを証明してみせた。
再び聖地のマウンドに上がることを期待したい。
4位指名選手
やはり内野のセンターラインを担うセカンド、ショートの戦力アップを期待して、社会人より東京ガスの中山悠輝をピックアップした。
185㎝、83㎏という恵まれた体格から力強い打球が放たれる。
そのバッティングに注目が集まるが、守備も安定しており、既にプロ水準を越えているのも評価できる。
そして、高卒社会人のため、年齢がまだ21歳という若さなのも魅力のひとつだ。
5位指名選手
将来、大成する本物のキャッチャーを取りたい。
最後は僕の願望のような思いを込めて5位予想選手を選んだ。
秀岳館高校の九鬼隆平だ。
将来のタイガースの正捕手となれる選手として、高校ナンバーワンの実力者を選ばない手はない。
鋭いスイングから長打も期待できるバッティングに加えて、二塁送球も速く強肩である。
打撃もリードも送球も、もちろん完璧ではないので、その精度の向上は避けて通れないが、現状のレベルでも僕は十分プロで通用する部分があると思う。
それほどにスケールを感じられるキャッチャーだ。
まとめ
かなり強引に2016年の阪神タイガースドラフト指名選手を予想した。
昨年は1位に外野手の高山、2位に捕手の坂本、3位~5位は投手である竹安、望月、青柳、6位に外野手の板山を指名した。
内野手のドラフト指名がなかった為、2016年は内野手の補強がメインになるのではないかと予想される。
という最後はちょっとつじつまを合わせる感じになってしまったが…
とにもかくにも、10月20日(木)午後5時からのドラフト会議が今から楽しみで仕方がない。