2016年のシーズンが開幕して5試合が経過しました。
これまでスタメンでマスクを被ったのが岡崎→岡崎→梅野→梅野→梅野
開幕から2試合は岡崎選手がスタメンで、合計失点は5。平均2.5失点。
梅野選手がスタメンで出た3試合の合計失点は14で、平均は4.6失点。
梅野選手のリード面において気になるところがあったので、ちょっと辛口になりそうですがお付き合いください。
課題①:あきらかにストレート要求が少ない
3試合でバッテリーを組んだ投手は藤川、藤浪、岩田とどれも一戦級の投手ばかりでした。
この3試合でピッチャーが首を横に振るシーンが多々見受けられました。
まずは藤川投手とのバッテリーにて気付いた1つ目の梅野の逃げリード。
ここぞという場面での変化球要求が多く、球児が首振った後に投げられた球はほとんどがストレートでした。
勝負所では変化球で、かわしたくなるのもキャッチャー心理というかセオリーなのはわかります。
それでも打者に向かっていく気持ちの強い球児に対するリードとしては間違っているんでしょうね。
だから球児も首を横に振ることによって梅野にそれを伝えたんでしょう。
「そのリードは逃げだ」と。
ストレート要求が少ないのは岩田投手に対してもそうでした。
初回からほとんどストレートを投げることがなく、もちろん勝負所でストレートを使うこともなかった。
岩田はあまり首を振るタイプではないにしても、それでも首を横に振る場面もあり、まだまだ意志疎通が不十分と感じました。
課題②:内角を使えない
アウトローが定石。これは野球のリードにおいて昔から言われている言葉です。
内角に投げて甘く入れば長打を浴びる。
そのため、外角低めに投げておけば長打を打たれることが少ないので、このような考えが生まれたわけですが、梅野のリードもまさにそれです。
それで失敗したのが、30日のヤクルト戦、6回裏5-1と突き放され、なおもツーアウト満塁で畠山を迎えた場面。ピッチャーは鶴でした。
1、2球と外角へ逃げる球でファール、空振りと2ストライクと簡単に追い込みました。
「この場面、畠山は外角の球を必ず振る」
それは素人目にもわかる結末でした。
最後は外角に逃げる球で三振するな、と。
梅野もそれは理解できていたでしょう。
ではどうすれば、その結末を迎えることができるのか?
その思考が梅野には無かった。
勝負を急いでしまった梅野は、3球目も同じコースに同じ球を要求して、案の定、目が外角に慣れていた畠山に変化球を拾われてライト前に2点タイムリーを許しました。
空振り三振の結末になるはずだった球です。鶴が投げたコースもばっちりでしたよ。それでも経緯が違うんですよ。
3球目は絶対内角に投げないと。
畠山の構えはオープンスタンスなんで内角に強いのもわかります。
怖いのもわかりますけど、あそこは内角高めに外す球を投げて畠山の意識を外角から外さないと。
そら、ああいう結果になりますよ。
内角要求が少なすぎます。これは勝てるキャッチャーを目指す上では致命的です。
外角の無難なとこばっかり要求しても、並みのバッターなら討ち取れても、畠山クラスになると打たれますよね。
まだまだ若いから、これからと言ってしまえばそれまでなんですけど、もっと上を目指して勝てるキャッチャーに成長してほしいです。