2016年、超変革の年、熱狂的な阪神ファンも、にわかファンも、秋には歓喜の渦に包まれていると願って。
お祭り騒ぎの大阪の街をもう一度。
迷惑かけるかもしれませんが、ちょっとだけ辛抱して下さい。
今年こそ優勝が見たい。
さぁ、開幕。
先発投手ローテーションがほぼ確定しましたので、今回はじっくりと見ていきましょう。
開幕カードの3枚
まずは開幕投手に決定したメッセンジャー投手が一番手に登板します。
2013、14年の最多奪三振王で、2014は最多勝利も記録していますが、昨年は9勝12敗と不本意な成績に終わりました。
誰よりも自分が開幕投手にふさわしいと豪語するだけあって、今年のメッセンジャー投手はここまでの調整はパーフェクト!
開幕試合に向けて死角なしです。
続いて2戦目には経験豊富な左腕、能見投手が登板します。
年齢的な面から技巧派への転身を考えていたのは昨年のオフ。
ヤクルトのシーズン優勝の一打を許したのが、苦しい台所事情もあってリリーフで登板した能見投手でした。
もう自分の直球は通用しないのか。
そんな思いがよぎった瞬間だったのでしょう。
それでも、監督が金本知憲さんに変わって、そんな能見投手のモヤモヤが吹き飛びます。
「老け込むな!まだまだ直球で勝負できる」
かつては信頼のおけるチームメイトだった指揮官からの心強い一言に、男の中でくすぶっていた炎が再び燃え上がります。
キャンプ初日からブルペン入りして、ストレートに磨きをかけてきました。
実戦でも着実に結果を残し、かつてのエースの背中は輝きを取り戻しました。
もう迷わない。
この人を胴上げする。
カードの勝ち越しか負け越しかが決まる大事な第3戦目、任されるピッチャーは藤川投手です。
新たな球児伝説が幕を開けます。
先発仕様の球児が実戦登板でも活躍しています。
かつての火の玉ストレートは名残りがある程度になってしまいましたが、年を重ねて身に付いた投球術とバッターとの勝負勘で先発として活躍すること間違いなし。
涙を流してタイガース復帰した男が今年に掛ける思いは人一倍です。
大事な三戦目、日曜日の試合を球児で勝って、気持ちよく月曜日の休みに入れることが増えると信じています。
2カード目の2枚
火曜日から木曜日というこのローテーション回りは、ヤクルトと巨人の試合が多い日程になります。
前年度優勝チームのヤクルト戦の頭に登板するのは、もちろん藤浪投手です。
セ・リーグの勢力図は去年とさほど変わっていないとされているので、昨年の上2つのヤクルト、巨人は当面叩いておかなければならない相手です。
そのカードの頭には藤浪投手以外はありえません。
大丈夫です、やってくれます。
2戦目の先発は岩田投手です。
岩田投手も今年に掛ける思いが強い選手です。
打たせてとるピッチングは健在で、キャンプ以降、実戦登板でも着実に結果を残してきています。
3日のソフトバンク戦では5回3失点で「まずはしっかりゼロを並べられるようにしたい」と課題を口にしてから、10日の横浜戦では5回1失点と結果を残しました。
3者連続三振を奪うなど、三振も取れるピッチングに安心感を持たせてくれます。
今年は8年ぶりの二桁勝利をして欲しいです。
残る1枠
最後の1枠がまだ決まっていません。
先述したように大事なカードが続くローテーションの、さらに大事な3戦目です。
キャンプ終了の2月後半には、岩貞投手と岩崎投手が争っていましたが、現状はケガの為に二軍での調整が続いています。
久保二軍投手チーフコーチは「(岩崎は)まだ上ではできないから、こっちでやっている」と現状を説明しているように岩崎投手の開幕ローテ入りはほぼ絶望的。
現状では秋山投手が有力と言われていますが、そんな中で急浮上してきたのが、島本投手と榎田投手。
金本監督が「6番手は競争だね。島本もグイッと来たんじゃないかな」という島本投手が10日の横浜戦で2回を2安打1失点と好投しました。
「今日はいいボールを投げていた。ストレートは良かったね、やっぱり。去年の秋から期待していたけど、なかなか気持ちいいボールを投げているように見えたけどね」と金本監督の評価はかなり高いようです。
もう一人の候補である榎田投手は、基本的にオープン戦では中継ぎ起用されてきましたが、13日の2軍教育リーグ・ソフトバンク戦で今季初めて先発することが決まりました。
ここまでのオープン戦登板は2試合で合計3イニングを無失点とパーフェクトピッチングをしています。
まずは、13日のソフトバンク戦で3イニングを投げる予定で、結果次第では継続して先発起用されることもあるようです。
結果を残し続ければ、その先にあるのは開幕ローテ入りです!