数年前、阪神タイガースのセカンドにはガッツマンと呼ばれる選手が守備についていた。
2017年から一軍の打撃コーチに就任した平野恵一だ。
取れると自分の中で一度判断した球は、何が何でも追いかける。
たとえその先にフェンスがあっても、取るんだ!という強い思いが勝り、白球を追う。
実際に生死をさ迷うほどの大怪我もした。
それでも、平野は宙を舞い、ボールにくらいついた。
危険を省みない気迫でナインを鼓舞し続けた。
そんな稀代のガッツマンを彷彿とさせる選手が今年のドラフト候補にいた。
金本監督が惚れ込み、ドラフト5位で指名した糸原選手だ。
今回は糸原選手がどんな選手なのかを紹介する。
ドラフト5位糸原健斗
名前
糸原 健斗 (いとはら けんと)
ポジション
二塁手・三塁手
身長/体重
175cm/76kg
生年月日
1992年11月11日
投打
右投左打
開星高校時代には2年春と3年春と夏で甲子園に3回出場した経験を持つ。
卒業後は明治大学に進学する。
1年の秋からリーグ戦に出場し、3年の春と秋には三塁手でベストナインに選ばれた。
4番に座りその力強い打撃でチームをけん引した。
その後は社会人のJX-ENEOSに進み、都市対抗本大会にも出場している。
高校、大学、社会人と全国の大舞台に出場している豊富な経験も強みのひとつである。
また、明治大学の一年後輩には、現在タイガースに所属する高山と坂本がいた。
今年、プロ野球の一軍大舞台で活躍した2人の存在が大きな刺激になったという。
金本監督がほれ込む打撃センスに加えて、ガッチリとした体形に恵まれた筋力を備えている。
さらに前述したガッツマンの要素も持ち合わせている。
攻守にわたる全力プレーで、見るものを唸らせる存在感のある選手だ。
アマチュア時代はクリーンアップに入ることが多かったようだが、プロ野球の世界ではリードオフマンタイプのような印象を受けた。
どことなくだが、体格と打撃フォームが亀山努を彷彿とさせる。
そういえば亀山も気迫あふれるガッツマンだった。
ドラフト指名選手を紹介していくこのコーナーの過去記事は以下からご確認ください。
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