速球派と技巧派。
大別すると、かつてプロ野球の投手はこの2つのパターンのどちらかにハマっていたように思う。
近年ではそんな投手の理論が少しずつだが崩れかけているように思う。
多くのピッチャーが速いストレートを投げるようになった。
つまり速球派の本格的な投手に傾きつつあるように思えてならないのだ。
今年は特に投高打低と言われたドラフト候補の選手達。
ストレートの最高球速が150キロを越える投手が一般的になっていた。
つまり昔であれば速球派と言われた投手が、今ではスタンダードになりつつあるのだ。
速い直球は当たり前の時代になり、そこからいかに制球力や変化球の豊富さ、種類、変化量で相手打者を翻弄するのかという能力が評価される時代に突入したと言っても良いだろう。
ピッチャーの成長は間違いなくどの球団も感じている近年のプロ野球の流行り事のように思えてならない。
今回阪神タイガースがドラフト6位で指名した福永投手も、最速150キロオーバーの速球派投手の分類に位置付けされるが、巧みな変化球で相手打者を抑える部分も合わせ持っている非常に楽しみな選手である。
阪神タイガースにドラフト6位で指名された福永投手についてまとめた。
ドラフト6位福永春吾
名前
福永 春吾 (ふくなが しゅんご)
ポジション
投手
身長/体重
185cm/90kg
生年月日
1994年5月14日
投打
右投左打
最速153キロのストレートとキレのあるスライダーが武器。
その他にはカーブ、チェンジアップ、フォークなどを投じる。
課題は制球力だが、2016年リーグでは15試合に登板、6勝6敗ながら2位の防御率1.38を記録するなど、安定感が増した。
練習熱心な性格で、マウンド度胸もあり、即戦力としても期待できる。
ソフトバンク3軍戦で見せた16奪三振K無失点ピッチングを一軍の舞台で披露できるか見物だ。
過去2年はドラフト候補として指名を待ったが、結局どこの球団からも声は掛からず、本人が最後の年と決めた今年、ようやく阪神タイガースから指名された。
金光大阪高校時代には1年からエースとして期待されてきたが、右肘の疲労骨折が原因で野球部とともに高校まで退学した。
通信制の高校を経て、関西独立リーグの06BULLSに入団して、輝きを取り戻した。
誰よりも人一倍努力してきた姿勢と、恵まれた体格から投じられる150キロに迫るピッチングで、注目される。
まだまだ伸びしろが多くある22歳の右腕、入団が決まれば阪神がどのように育てるのか、これからに注目したい。
それでは福永投手の投球動画を見て、今後に期待しよう。
最終にドラフト7位の長坂選手の記事を紹介するので、あわせて確認してみてほしい。
長坂拳弥は阪神ドラフト7位指名!動画で見る捕手能力
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