上本博紀の成績と年俸推移から天才と言われる理由を解明!【虎トラ選手名鑑】

あなたは阪神タイガースの若トラと聞くとどのようなイメージを抱くだろうか?

「小柄でちょこんとバットに当てて、走りと守備はそこそこうまい。なんだか小技だけは豊富」

大半の人はこういうイメージがあるのではないかと思う。

かつて野村克也が監督をしていた時代に提唱された「F1セブン」という言葉に代表されるように、阪神タイガースの若手は「ホームランを量産できる豪快なバッター」とは程遠い、小兵が多いというイメージが強い。

そういう選手はチームにとって必要であることは間違いないが、そんな選手ばかりのチームは見ていてつまらない。

三振したっていい、もっと豪快にバットをスイングして欲しい。

若トラ = 小さくまとまった選手

いかにしてそのイメージを払拭できるか。

今回紹介する選手もまた、阪神タイガースの若手イメージのど真ん中をひた走るような選手だ。

しかし、この選手には、何か特別な「」を身にまとっているような気がしてならない。

そんな不確かなシックスセンスが本当に存在するのかどうか紐解いてみたいと思う。

今回はそんな不思議な力を宿し、周囲から天才と言われる上本博紀を紹介する。

プロフィール

4上本博紀

基本情報

氏名:上本 博紀 (うえもと ひろき)

国籍:日本

出身地:広島県福山市

生年月日:1986年7月4日

身長:173 cm

体重:64 kg

血液型:A型

選手情報

投球/打席:右投/右打

ポジション:二塁手

背番号:4

プロ入り:2008年 (ドラフト3位)

一軍初出場:2010年7月8日 (対ヤクルト戦)

野球経歴

広陵高等学校

早稲田大学

阪神タイガース (2009 – )

成績

打撃成績







201028165022021.333.375
20116713127313871427.250.331
20126222450171322446.254.333
20132570152822919.254.353
20141316001427382077697.276.368
20151084529543119294969.253.338
通算:6年421149333417996447174259.263.350

守備成績

年度試合刺殺補殺失策守備率
201088801.000
20113337514.957
2012521351355.982
20131427392.971
201412927937117.975
201510726232112.980
通算34374892540.977

その他成績

獲得タイトル

なし

表彰

なし

記録

初安打:2010年8月25日 (広島 梅津智弘より)

初打点:同上

初本塁打:2011年7月11日 (横浜 大原慎司より)

1試合3失策:2014年6月29日 (対中日ドラゴンズ)   【二塁手のセ・リーグタイ記録】

1試合2三塁打:2014年8月1日 (対横浜DeNAベイスターズ戦) 【セ・リーグタイ記録】

年俸推移

年度推定金額増減複数年
20091000万
20101000万
20111300万↑300万
20121800万↑500万
20132100万↑300万
20141850万↓250万
20154000万↑2150万
20163600万↓400万

プレースタイル

「小柄な天才」

「人ができないサプライズを大舞台でやってのけ、もはやプロしか似合わない」

早稲田大学4年の上本博紀は、野球専門誌などでそのように評価されていた。

「過大評価です」

上本博紀はきっと多くを語らず、そう話すだろう。

口数は多くない、爆発的に感情を表に出すタイプでもない。

大きな体格からホームランを量産するタイプではない。

かといって小柄な体格を活かして、小技や守備が格段にうまいわけでもない。

しかし、それでも上本博紀は天才と呼ばれ数々のサプライズを起こしてきた。

その要因は、いったい何なのか。

答えは彼のにある。

情熱を帯びたその目は、火矢のごとく相手投手を射抜かんと真っ直ぐに向けられる。

何がなんでも打ってやる。

何がなんでも出塁してやる。

鬼気迫る、その目に宿した闘志を毎打席、毎打席かならず燃やす。

簡単にできそうで、これがなかなかできる芸当ではない。

バットを短く持ち、がむしゃらに出塁を狙う。

出塁率.350は決して高い数字ではない。

しかし、頭部へのデッドボールをくらっても、必ず塁に立つという強い闘志を持っている。

けして速くない足で、果敢に次の塁を狙って盗塁する。

2014年には、阪神タイガースの選手としては赤星憲広が2009年に記録して以来となる20盗塁を達成した。

まさに闘志の成せる業と言うほかにない。

上本博紀は単なる小兵などではなく、魂でプレーをする闘志の天才である。

これが何か特別な「」をまとっていると感じた理由だと思う。

プライベート

若トラのイメージが強い上本博紀も、来年で30歳のシーズンを迎えるんですよね。

一軍経験もそれなりに増えてきて、もはや中堅の域になってしまいました。

そんな上本博紀ですが、2014年のオフに結婚しました。

奥様は一般女性で、上本博紀選手いわくアニメそれいけアンパンマンのキャラクター「ドキンちゃん」に似ているとか。

どんな人かめちゃくちゃ気になりますね。

新聞に掲載された似顔絵があったので、調べてみてください。

例に漏れず、ここでは掲載しません。

主題がブレてくるんでね。

興味ある方は調べてみてください。

勝手に個人的総括

5-tools

ミート長打走力守備力送球

ミート

平均打率が.263はちょっと寂しい。

せめて.280ぐらいまで持っていきたいところ。

3割を越えたシーズンはまだなく、何よりもレギュラーとして定着したのが2014年だけというのも寂しい。

上本博紀が持つポテンシャルから考えると3割は最低限の数字であるように思う。

インコースをさばくのが上手なのだが、課題はアウトコースをいかに振らないかにある。

十分に相手に研究されている中でどのようにして対処するか、天才と呼ばれるバッティングはまだ鳴りを潜めている。

長打

大きな舞台でとんでもないサプライズを起こす。

そんなすごい形容を上本博紀は長打力で見せてくれている。

通算ホームランは17本しか打っていないが、印象に残るホームランが多い。

2014年7月25日の対広島戦。

藤浪晋太郎が格上の相手エース前田健太と投げ合っていたこの試合。

阪神タイガースは7回まで終わって1-3とビハインドだった。

そんな中で上本博紀は7回表に同点ツーランを放つ。

そしてチームも4-3と逆転勝利をおさめた。

さらに2015年7月4日には、自らの誕生日を祝うバースデーアーチを初回先頭打者ホームランという綺麗なラッピング付きで放ってみせた。

何か大きなサプライズを起こす男、それが上本博紀なのかもしれないが、やはり長打力が素晴らしくあるわけではないので、評価はEとした。

走力

通算盗塁数が64で、盗塁失敗数は30になる。

およそ3回に2回は成功している計算になり、率にすると.680になる。

比較対象として3人のデータをあげたいと思う。

まずは同じ阪神タイガースが誇るレジェンド赤星憲広だ。

赤星憲広は盗塁企画数469に対して成功している回数が381。

盗塁成功率にして.812という数値になる。

続いて世界の盗塁王、福本豊

福本豊は盗塁企画数1364に対して成功している回数が1065。

盗塁成功率にして.780という数値になる。

最後は上本博紀とキャリアが似ている2014年度のセ・リーグ盗塁王である横浜DeNAの梶谷隆幸を見てみよう。

梶谷隆幸は盗塁企画数114に対して成功している回数が80回。

盗塁成功率は.701という数値になる。

数値だけを見てみると比較した3人とは見劣りしてしまう結果となった。

しかし、ここでも上本博紀の「色」である闘志を出してサプライズな結果をもたらした場面があった。

2010年7月9日 対横浜ベイスターズ戦において、上本博紀は8回に金本知憲の代走として出場し、プロ初盗塁を記録した。

その際、相手捕手である橋本将からの送球が上本博紀の体に当たり、ボールは外野を転々。その間に一気に本塁へ生還した。

こうしてプロ初盗塁が初得点となった。

やはり何か持っているとしか言いようがない。

守備力

機敏な動きを見せてアクロバティックなプレーで見るものを驚かせてくれるシーンが多い。

その反面で、安定感というものが少々足りない。

何でもないゴロをトンネルしてしまったり、自分自身でも「うっかりやってしまうことがある」と認めているほど、守備での安定感には欠ける。

一試合3失策という不甲斐ない記録まで作ってしまったこともあり、内野守備の要であるセカンドとして見てみると、決して安心できないレベルの安定感だ。

送球

こちらも抜群の安定感がある送球ではないが、捕球よりも少しだけ安定感はあるので、評価をCとした。

来期から外野手へのコンバートが浮上しているが、肩の強さは未知数だ。

高校時代にチーム事情から捕手を経験したことがあるが、果たして強肩なのだろうか。あくまでチーム事情からの代役捕手だったということから、あまり期待しないほうがいいだろう。

守備が苦手と語る上本博紀の負担を減らして、セカンドよりも打撃に専念しやすい外野での起用というのは、阪神タイガースにとっては正解かもしれない。

飛び抜けて足が速いわけではないが、遅いわけでもない。

それよりも上本博紀には闘志というあせることのないがある。

闘志むき出しで甲子園の外野を走り回る上本博紀の姿が、子供達の目に焼き付けられるような日が、いつか必ず来ると信じたい。

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