ついに新しいシーズンへ向けた本格的な活動がスタートした。
2016年秋季キャンプの開始である。
そして早くも強化指定選手が決まった。
ルーキーながらスタメンに定着し、新人王確実と言われる高山。
ショート鳥谷の絶対的ポジションを奪い取ろうと日々進化を続ける北條。
まだまだそのポテンシャルのすべてを出しきれず、もがき苦しんでいる右の大砲最有力の中谷。
この3人だ。
現役時代に鉄人と呼ばれた金本監督になぞらえて、鉄人化計画と銘打たれた強化指定選手に徹底的に愛の指導が入る。
まずは昨年よりも45分開始時間が早くなり9時15分から練習はスタートする。
そして、その早くなった45分に異例の朝ウエートトレーニングを導入することが発表された。
参加野手は、ウェート、ランニング、特打をローテーションで回すが、強化指定の3人は、ほぼ毎日、早出のメニューでウエートトレをさせる方針だという。
とにかく筋力をアップさせる。
そんな指揮官の熱い要望がコーチ、スタッフに伝えられた。
中でも注目はやはり高山だろう。
キャンプ中の紅白戦では阪神ファンがドキドキする楽しみな対戦も見られるかもしれない。
藤浪vs高山!紅白戦で実現か?
ゴールデンルーキーの2年目を占う重要な勝負。
大袈裟に聞こえるかもしれないが、それぐらいにファンから注目される対決になりそうだ。
学年は高山が1つ先輩だが、プロ生活4年のキャリアで日本代表、侍ジャパンにも選出された実績のある藤浪にもプライドがある。
侍ジャパンの強化試合に挑む前の調整としてキャンプで実戦登板をする。
しかし、調整であっても簡単には打たせない。
打席に立つであろうすべてのチームメイトを打ち取る気構えでのぞむだろう。
そして高山も、そんな藤浪との対戦を熱望している。
「この1年間、後ろで守っていたので不思議な感じがします。対戦するかは分からないですけど、いい結果で終われるようにしたい」
投打で来季のタイガースの中心となるべき2人の対決。
真剣勝負になるのは間違いない。
早ければ30日の紅白戦で、この2人の対決が実現する。