2016年7月31日 甲子園
阪神6―1中日
長期ロード前となる最後の甲子園の
マウンドを託されたのは岩崎投手でした。
前回の登板では2回で7失点もされて、
早々に降板して試合を作れなかった
苦い経験がありました。
2回に先制点を許しましたが、
それ以外は素晴らしい投球で、
7回3安打1失点という内容でした。
それにしても、ウル虎の夏イベントの
6連戦は5勝1敗という
とても素晴らしい結果となりました。
岩崎は味方の援護がない中で試合を崩さなかった!
この日は変化球が、とくに90キロ代の
チェンジアップが効果的に決まっていて、
中日バッター達のタイミングをずらしていました。
ピッチングは完璧なんですが、
野手陣の援護がなく、
7回まで0行進のタイガース。
せっかく良い投球してるのにな。
岩崎に勝ちをつけてあげたい。
そう思っていたのは、ベンチも同じ。
7回裏に訪れたチャンスの場面で、
好投の岩崎に打席が回ります。
当然、代打が送られました。
好投の岩崎に勝ちをつける!狩野の心意気が炸裂!
「岩崎に勝ちをつけたかった」
代打で登場した狩野選手が語った言葉でした。
ここで自分が打たなければ、岩崎投手の勝利投手の可能性は消える。
そう思って打席に立った代打の切り札は、
見事に仕事をしてくれました。
高めのボールを力強くスイングした球は、
レフト線の深い所を襲うライナーとなり、
二者がホームに返って、逆転しました。
さすが代打の神様。
インタビューでは、若手が作ったチャンスと、
力投の岩崎のために気持ちが高ぶったようで、
「中谷と北條の2人がつないでくれたし、岩崎も汗かいてユニホームに泥を付けて頑張ってくれていた。どうにか勝たせたかった」
狩野選手はこれまで色々苦労してきたから、
選手の気持ちを誰よりも理解できる
素晴らしい選手ですね。
だから、シビれる場面での起用にも
結果を出せる。
これからも代打の神様として、
たくさんのドラマを作ってほしいなぁ。