【祝・セリーグ優勝】圧倒的な強さを見せた阪神!今年は何が良かった?

2023年、実に18年振りのリーグ優勝を成し遂げた阪神タイガース。終わってみれば2位の広島カープとは11.5ゲーム差、まさしく圧倒的な強さでした。

今回は、なぜ今年のタイガースが強かったのかについて調べてみましたよ。

リーグ成績で見るタイガース・打撃編

85勝53敗5分、実に32個もの貯金を作った阪神タイガース。チーム打率は.247でリーグ1位の巨人の.252に次ぐ程度、本塁打84本はリーグ5位だったものの、得点数は555点でリーグ1位でした。なんとチームで164本塁打を放った巨人をも上回る数字なのですね。この得点数には、リーグトップ、79個の盗塁も影響しているかもしれませんが、何よりも上位打線がピタッとハマったのが大きいでしょう。

近本、中野、大山らがチームを牽引

途中怪我こそあったものの、1番に座って129試合に出場した近本光司選手は打率.285、出塁率.379でリードオフマンとしての役割を見事に果たしました。また、近本選手は打点も54、主に8番に座り打率.267、出塁率.320を記録した木浪聖也選手をホームに帰す役割も果たしましたよ。2番の中野拓夢選手は打率.285、出塁率.349を記録、1、2番でチャンスを作り4番の大山悠輔選手が78打点としっかり二人を帰すなど、攻撃の形が綺麗にはまりました。間の3番こそ綺麗にはまらなかったものの、前後がしっかりしていたので大きな問題にはなりませんでしたね。

出塁率がリーグトップ

タイトル面では、中野選手が164安打でリーグ最多安打、近本選手が28盗塁でリーグ最多盗塁、そして大山選手が打率.288を1割以上も上回る出塁率.403でリーグ最多出塁率に輝きました。今年のタイガースは、阪神 監督の岡田監督が四球を重視した影響で、チーム全体で出塁の意識が強くなり、チーム出塁率がリーグトップの.322となりました。1番、2番、4番が高出塁率を記録した影響は、5番に座った佐藤輝明選手の92打点という数字に表れていますね。

阪神の強さは「四球」にあり!? 452四球は最多、277与四球は最少。どちらも2位との差は40以上(宇根夏樹) – エキスパート – Yahoo!ニュース

リーグ成績で見るタイガース・守備編

得点数でリーグ1位だったタイガースですが、それ以上に際立ったのは防御面での堅さでした。チーム防御率が2.66、セ・リーグの球団で唯一の2点台を記録したのです。それも余裕をもっての2点台、防御率ではリーグ2位だった中日ドラゴンズでも3.08ですから、如何に圧倒的だったかが分かりますね。失策自体は屋外球場の甲子園を本拠地とすることもあり、85とリーグトップでしたが、失点数424は後続に70点以上差をつける、やはり圧倒的な数字でした。今年のタイガースはとにかく点を許さなかったのですね。

とにかく充実したスターター陣

今年のタイガースの先発陣は、大竹耕太郎選手が12勝、村上頌樹選手が10勝、伊藤将司選手も10勝と二桁勝利投手が3人、更に西勇輝選手8勝、青柳晃洋選手8勝、才木浩人選手8勝と、とにかく先発陣に勝ちがつきました。西勇輝選手や青柳選手については、今シーズンは少し不調なシーズンでもありましたが、とにかくこれだけゲームをつくれる先発陣がいたということですね。ちなみに、大竹選手は現役ドラフトで今シーズンから加入した選手、村上選手は新人王の資格を持つ選手であり、去年からの上澄みという面ではこの二投手の存在がとても大きかったです。

岩崎優が最多セーブ

タイトル面では、村上選手が防御率1.75でリーグ最優秀防御率、そして岩崎優選手が35セーブでリーグ最多セーブを獲得しました。シーズン開始当初はWBCにも出場した湯浅京己選手が抑えを任されていたものの、コンディション不良での離脱などもありシーズン途中から岩崎選手が抑えを務めることに。それでこの数字ですから凄いですよね。今年のタイガースはリーグ最多タイの5引き分け、リリーフ陣も懸命な投球でチームに貢献し続けました。

最後に

今回は2023年の阪神タイガースの強さの訳について調査しました。

パ・リーグを制したオリックス・バファローズにも言えることですが、やはり野球で一番大事なのは先発、優秀なスターターを何枚用意できるかですね。

盤石の体制で、ポストシーズンも勝ち抜くことを期待しましょう!