長野久義の巨人復帰を阪神ファン目線から考察!来シーズンの展望

因縁のライバルである阪神と巨人。2022年シーズンは25戦14勝10敗1分と阪神の勝ち越しに終わりました。順位でも阪神が3位、巨人が4位と阪神が上回っています。

長野久義選手の復帰など、主にベテラン選手を中心に補強し、2023年シーズンに臨む巨人に対して、阪神は来年も勝ち越すことができるのでしょうか?

この記事では、来シーズンの展望を考察してみました!

打線が繋がらなかった、2022年の巨人

2022年の巨人のチーム打率は.242でリーグワーストでした。打線が繋がらなかったことが、巨人がBクラスに沈んだ理由の一つとなっています。もっとも、チーム打率が低かったのは阪神も同じ(.243)。

一方で、巨人は本塁打163本でリーグ2位、出塁率.309でリーグ上位なのに対して、阪神は本塁打84本、出塁率.301、これらの数字もリーグ下位に沈んだため、打撃がネックになったのは阪神も同じですね。

長野久義が巨人復帰!阪神の脅威となりえる?

2022年の長野久義の成績

2022年の長野久義選手は、広島カープでプレイしました。出場試合数は自己ワーストの58試合、打率も.211と苦しみました。年齢もありますし、流石に衰えが隠せなくなってきたでしょうか。

かつては代打で勝負強さを見せたこともありましたが、2022年に限って言うと28打数5安打で.179どまり。広島から巨人へ無償トレードされた際にも、広島の鈴木球団本部長は「長野選手がユニフォームを脱ぐことがあれば、巨人で脱ぐべきではないか」と引退の時が近いことを示唆するコメントを出していました。素直に考えると、2023年も長野選手にとっては厳しいシーズンになることが予想されます。

チームの精神的支柱として期待

しかし、プロ13年という経歴のうち9年間を巨人でプレーした長野選手の復帰は、巨人の選手達にとってはかなり心強い補強となるでしょう。

チームの中心選手である坂本勇人選手は、長野選手のことを「兄貴分」として慕っています。さらに、広島でも短い間でチームの同僚たちから慕われた長野選手の人柄は、巨人の若手選手にとっても有りがたいもののはず。

このシーズンオフ中に、巨人はソフトバンクのムードメーカーだった松田宣浩選手も獲得しており、ムード作りに尽力しています。ベテランたちにかかる期待は、プレー面以外でも大きいようですね。

代打策の切り札としての期待

2022年シーズンで最も代打起用された中島宏之選手は、代打で37打数9安打(.243)。20打席以上立った選手では、増田陸選手やウォーカー選手の.250が最高という少し寂しい数字に終わりました。

一方で、長野久義選手は2020年シーズンに広島で代打時の打率.440を記録、リーグ1位となった実績があります。38歳で迎える2023年シーズン、長野選手は主に代打起用されることになるでしょう。2020年のような活躍を見せることができれば、巨人のチーム成績も上向くかもしれません。

阪神VS長野久義の対戦成績は?

2022年シーズン、阪神は長野選手と23打席対戦し、単打4本に四球1つ、打率.182に抑えています。これは、長野選手のシーズン成績と比べても低いもの。2021年も同様に1割台に抑えており、長野選手がシーズン打率.285を記録した2020年シーズンには64打数19安打、打率.297と打たれたものの、特別阪神が長野選手に打たれているというわけではないようです。

長野選手が勝負所の代打で起用される可能性も高い来年も、しっかりと抑えたいところですね。

阪神対巨人、来シーズンの展望は?

打撃にネックを抱えた阪神・巨人の両チーム。ただ、阪神はリーグ断トツトップの防御率を武器にシーズン3位に滑り込んだのに対し、巨人はチーム防御率もリーグワースト。阪神のチーム防御率が2.67で、巨人の3.69と一試合当たり一点以上の差がつきました。

両チームとも、ドラフト以外の目立った補強はなく、来年突然チームカラーが変わるとは言い難い状態です。リーグトップの投手陣を誇る阪神は、打率で他に後れを取った巨人打線相手には特別強みを発揮できるはずです。来年も阪神の優位が予想されますよ。

それにしても、チーム打率もチーム防御率もリーグワーストだった巨人、寧ろよく4位になれましたよね・・・。

阪神・巨人戦、2023年シーズン初戦は4月11日

3月31日に開幕する、プロ野球2023年シーズン。阪神と巨人が最初に激突するのは、4月11日からの三連戦です!4カード目での激突で、球場は巨人ホームの東京ドーム。

ビジターとはいえ、昨年阪神は東京ドームで8勝5敗、甲子園での巨人戦以上にいい結果を残しています。一年を占う最初のカード、しっかり叩いて嫌な印象を与えたいところですね!

ちなみに長野選手はプロ入り以来、スロースターターの傾向がある模様。4月はまだ一軍登録されていない可能性もあります。

最後に

今回は、長野久義選手の巨人復帰などに触れながら、来シーズンの展望を阪神ファンの目線から考察しました!

阪神巨人戦は因縁の一戦と言われながら、阪神は長年優勝から遠ざかり、巨人は昨年屈辱のBクラス。折角ならこの2チームで優勝を争うような局面で、阪神巨人戦を見たいですよね。

そして勿論、勝利し優勝するのはタイガース!2023年こそは、18年振りの優勝に期待しましょう!