その勇気ある戦いぶりから、『ブレイブ・ブロッサムズ』と称されるラグビーの日本代表チーム。9月8日からフランスで開催されているラグビーワールドカップにおける活躍を目の当たりにして、新たにファンになったという人も多いのではないでしょうか。
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努力で不可能も可能に
日本ラグビー界のシンデレラボーイとも呼ばれ、注目を集めている長田 智希選手。やると決めたことを積み重ね、今大会で夢だった日本代表にたどりついた実力の持ち主です。京都府出身の長田選手がラグビーをはじめたのは中学の時で、当時の長田選手を知る人物によると、決して天才肌だったというわけではなく、苦手だったパスやキックを徹底的に練習するという努力家だったそうです。高校では主将として全国高校大会で優勝し、早大に進むと1年生から活躍、4年生ではキャプテンを務めました。そして埼玉パナソニックワイルドナイツに入団すると、1年目から大活躍を見せます。長田選手の持ち味は何といっても、センターとウイング、どちらのポジションでも役目を果たしきる万能ぶりにあります。試合ごとに背番号を替えながら、そのすべてのポジションでクオリティの高いプレーを遂行し続ける驚異的な能力を備えた選手です。
世界のマツシマ
ジンバブエ人の父と日本人の母のもと、南アフリカで生まれた松島幸太朗選手。日本と南アフリカを往復しながら育ち、南アフリカにいた中学時代にラグビーをはじめました。高校時代は日本で過ごし、全国高校大会では見事優勝。卒業後は、南アフリカのスーパーラグビーチーム・シャークスのアカデミー部門へと進みます。体格的にも差がある選手たちの中で、フィジカル・メンタル両面を鍛えた松島選手は、この2年を経てタフでパワフルなランナーへと成長していきます。そして日本代表にデビューすると、15年のワールドカップでは第2の母国でもある南アフリカを撃破、続く19年大会ではベスト8進出と、日本代表を新境地に導く活躍を見せてきました。そして20年にはフランスリーグ『TOP14』のクレルモン・オーベルニュに移籍。さらに実力を開花させていくこととなります。
情熱のキャプテン
ラグビー日本代表のキャプテンである姫野和樹選手。情熱でチームを引っ張る熱い男です。ワールドカップの初戦はけがの影響で欠場しましたが、1次リーグ最大の山場とされたイングランド戦には先発メンバーとして復帰、活躍を見せてくれました。そんな姫野選手も大学の頃は怒られると拗ねてやる気をなくすなど、後年自分でも「全くダメ」と振り返る人物だったそうですが、ある時、試合に出られなくても愚痴を言わずにやるべきことをやっている先輩を見て自分を恥じ、人として格好良くなろうと心掛けるようになったそうです。