センターで5試合、セカンドで5試合とスタメン出場は守備の穴埋め的な役割が多かった大和が、5月戦線の初日、甲子園での横浜戦で劇的な勝ち越しタイムリーを放ちました。
6対1で迎えた7回裏の攻撃でも、満塁で打席が回ってきた大和は、制球が定まらない相手投手の球をしっかりと見送り、この回に2度目となる押し出しフォアボールをきっちりと選びました。
ゴメスの同点タイムリーで追い付いた阪神は、勢いそのままに8回裏の攻撃で1、3塁のチャンス。
そのチャンスを見事に物にしたのが大和でした。この日は3安打の活躍で大逆転勝利の主役になった大和はじつに3年ぶりの甲子園でのお立ち台へ。
最高の笑顔!今年の大和は守備だけじゃない!
金本監督が就任してから、バットを強く振ることを課題にあげられてきた大和が、見事に結果を残しました。
なんか顔つきが去年と変わってますよね。打席に立つ姿勢とか雰囲気が良くなっているように思います。
右打ちにこだわりすぎて、スイングが開き気味になっていた去年までとは違って、シャープなスイングができてます。昨日はライトへのタイムリーでしたけど、最後までボールに食らいついた結果の右打ちやったんで、打撃が進化していると言えるでしょう。
ヒーローインタビューでは、「いい雰囲気の中で打席に入れた。なんとかあそこで決めたいと思っていた。見逃し三振だけはいけないので、思い切っていった」と試合を決める覚悟で打席に立ったことを明かした。
大逆転劇を見届けた金本監督も「大和はもともと、ああいうところで決められる勝負根性を持っているんで。期待はしていました」と守備職人のバットにも信頼を置いていることを強調しました。
約3年ぶりのお立ち台で最高の笑顔を見せてくれた大和選手。ヒーローインタビューでは嬉しさ爆発して、口がめっちゃまわってました。
「いつかチャンスが来ると思っていたし、そのために準備をしてきた。結果さえ出せば試合に出られるので、気持ちを切らさずにやっていた。まだゴールデンウイークは始まったばかりなので、どんどん勝ちを増やしていきたい」
打撃に磨きがかかってくると、こんなに恐ろしい選手はいないでしょうね。
若手が台頭する金本タイガースでは、中堅ではなく、ベテランの域に入ってきてると思います。それでもまだまだ成長過程なんで、これからもバンバン打って、西岡が返ってきてもポジションないぐらいに活躍していてほしいですね。