たくさんの期待を背負って動き出した金本タイガース。
キャンプ、オープン戦と数々の変革を起こしてきましたが、指揮官が変わるだけでこれまでの威力があるのかと久々に痛感させられる。
我々は過去にも一度、これと同じ感覚を与えられたことがあった。
かなり前の出来事なので、それは冷蔵庫の中のわさびチューブを見つけた時のような小さな驚きと、少しの面白さを思い出させる。
星野仙一氏がタイガースの監督に就任した2001年の秋。
あれからチームは音を立てて崩れ落ち、まばゆい閃光を放ちながら建て替えられた。
その中心には、金本知憲がいた。
ぶち壊せ。
何度も僕は心の中で唱えた。
こんな弱いチーム、虚弱体質な球団なんて、ぶち壊せ。
まばゆい閃光は、たくさんのタイガースファンの夢と期待で虹色に輝き、驚異的なスピードでセ・リーグを駆け抜けた。
あの思い出が甦る。
ぶち壊せ、金本よ。
今度も金色の光を放ちながら駆け抜けるタイガースを見せてくれ。
1番高山、2番横田よ、本物になれ!
新たな閃光の突撃部隊に任命されたのはルーキーの22歳高山俊と高卒3年目21歳の横田慎太郎。
二人合わせても43歳と、金本監督よりも若い。まぁ、足す意味はないけど。
とにかく新しい血が全身を駆け巡るように、ゾクゾクとした感覚と言葉にできない期待が開幕を前にして込み上げている。
快進撃アピールを続ける若虎2人が、そのまま1、2番で起用される。
マンガかゲームでも見てるみたいなサクセスストーリー。
でも、これは現実で、高山、横田は勝ち取った。
まだまだ若い選手はいっぱいいるから、負けるなよ。出てこいよ。いや、絶対出てくるやろ!ってさらに期待させてくれる。
今年1年、なんとか金本監督には辛抱して高山、横田を起用し続けて欲しい。
ほんまに、本物の選手に育てて欲しい。
アライバとか、川崎本多とか、石井波留とか、そんな1、2番コンビになって欲しい!
オープン戦打率とか気にしても意味ないのはわかってる。それでも高山が0.327、横田0.393もある。
一年間、夢見させてくれー!
今回の記事は、かなり私的な感情が織り込まれてしまったことをお許しください。
早く開幕してほしいような、金本監督がずっと言うように、怖いような。
寝ても覚めても今年の戦いはもうすぐです。
タイガースに登場した新色は、光り輝く栄光の色か、それとも例年と変わらぬくすんだ色か。
開幕は3月25日!