長身で手足が長い投手が指名された。
藤浪二世との呼び声が高い須磨翔風高校の才木だ。
長身を活かした投球でストレートの最速は140キロ後半におよぶ。
変化球も非凡なものがある未完の大器に早くも現役投手陣からのラブコールまで聞こえてきた。
これはかなり期待できそうな投手の加入である。
今回はドラフト3位指名を受けた才木浩人投手を紹介する。
ドラフト3位才木浩人
名前
才木 浩人 (さいき ひろと)
ポジション
投手
身長/体重
187cm/79kg
生年月日
1998年11月7日
投打
右投右打
最速148キロのストレートとスライダーが武器。
須磨翔風高校では1年秋からベンチ入りをすると、瞬く間にエースへ成長。
2年春にはその座を揺るがないものにして、同校の創部初となるベスト4を決めた。
また、同じ年の夏の兵庫県大会は4試合で28投球回、28奪三振をマークするなど8強進出の原動力となった。
3年夏の県大会を1ヶ月後に控えた日からフォーム改造に着手するという大博打に出た。
そのチャレンジ精神は若いからこそ許されるのかもしれないが、本人には体得する自信があったからこそ、取り組んだのかもしれない。
見事にフォーム改造は完成し、投球は一段階レベルを上げた。
才木には、フォーム改造を可能にする柔軟な思考力、さらには自分の体の使い方を客観的に捉えて再現できるという器用さが備わっていると言える。
テークバックを小さくしたこの新フォームは、才木に2つのメリットを生んだ。
ストレートがきれいな縦回転に変貌したことにより、球威がアップ。
さらにリリースがブレないことによる制球力のアップだ。
長い手足を持ちながら、コントロールがぶれず、四球で自滅するケースがほとんどと言っていいほど無くなった。
このことにより、スカウトの評価はさらに高くなった。
その証明に、プロ志望届を提出後、12球団すべてから調査書が学校に届いた。
スカウトの評価のみならず、在籍するタイガース投手の中から、能見と藤浪が早速ラブコールを送っていることも明らかになった。
入団前からその期待の大きさが現役投手陣の心も動かしたようだ。
もともと才木が好きなプロ野球選手は能見篤史ということで、神戸の王塚台中学3年時に野球教室で話を聞いたことがきっかけだったようだ。
そのことを能見も覚えていたようで、以下のようにサポートを早くも約束した。
「俺、中3から目を付けていた。背が高いし、きれいなフォームで面白いなって。しっかりがんばった結果、プロに入れた。ここからが大変。がんばってほしい。右(投手)と左で違うけど、聞かれたら答えたい」
また、その身長と手足の長さから比較に出される藤浪に対しては、自ら弟子入りを志願した。
投球の幅を広げたいという思いから、藤浪が得意とするカットボールの習得に意欲を燃やしている。
これを受けて藤浪も「こちらから何かをするということではないですけど、聞かれたことに答えられたら」とサポート体制はいつでも整えている。
陽の目を浴びなかった長身右腕を万全のサポートで成長させていく。
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