打てる捕手がいなくなった。
これは、ここ最近の12球団が抱える悩みかもしれない。
今回のドラフトは有力な投手がクローズアップされていて、野手の注目度が比較的低かったように思う。
捕手に目を向けてみると、高校生捕手に将来性のある優秀な選手が何人かいて、大学や社会人にも育てればレギュラーになりうる選手が何人かいる程度だった。
そんな中で、阪神タイガースがドラフト7位で大学生捕手を指名した。
以下の記事「ドラフト候補~大学生編~」でも紹介した長坂拳弥だ。
前述した打てる捕手として成長する可能性がありそうだ。
どんな選手なのか詳しく見てみよう。
ドラフト7位長坂拳弥
名前
長坂 拳弥 (ながさか けんや)
ポジション
捕手
身長/体重
173cm/78kg
生年月日
1994年4月28日
投打
右投右打
健大高崎高では2度の甲子園出場を果たしていて、攻守に活躍を見せた。
その後、東北福祉大に入学。
2年春にリーグ戦初出場を果たしている。
冬には大学日本代表候補に名を連ねるほどたしかな実力を持った選手だ。
3年春には首位打者を獲得して、打力もあることをアピールした。
2016年の全日本大学野球選手権では東京ドームで一発を放っている。
それでも基本は守りがしっかりした選手で、巧みなリードで投手を支える守備力を評価されての指名となった。
また二塁送球も1.98秒という強肩も魅力のひとつだ。
早くからスカウトの目も集めていて、高校生時代には阪神タイガースもドラフト候補にリストアップしていた。
結局、高校卒業後のプロ志望届けを提出しなかったので、獲得とはならなかったが、四年越しでタテジマのユニフォームに袖を通すこととなった。
阪神以外でもスカウトからは高評価を受けていて、とりわけ楽天とソフトバンクは強い興味を抱いていたようだ。
楽天の長島スカウト部長は
「大学生では、この春のナンバーワン捕手。スローイング、キャッチング、リードと安定感がある。打撃も昨春の(リーグ)首位打者だし、ホームランを打ったように、力がある」
と高評価を口にしている。
またソフトバンクの小川育成スカウト部長も良い評価だったようで
「バランスのいい捕手。昨年まで明大にいた坂本(現阪神)タイプで、守りに欠点がない」
と今年一軍デビューを果たしていてる阪神タイガースの坂本を引き合いに出している。
坂本と良いライバル関係を築き、互いに球界を代表する捕手となってくれれば言うことはない。
また、東北福祉大学OBの金本監督と矢野コーチの存在も大きいだろう。
長坂が捕手として目標としているのは、やはり矢野コーチとのこと。
「矢野さんのようにプロで長くやれて、打って守れる捕手になりたい。捕手としてすべてを聞きたい。1年目から活躍できるよう、レギュラーを取れるように頑張りたい」
このようにコメントしている。
虎の正捕手に再び東北福祉大の魂が宿るのか、期待したい。
最後に長坂選手の動画を紹介したいと思う。
バッティングと捕手守備の2つだ。
どっしりとした良い構えから鋭いスイングをしている。
また、ドラフト8位藤谷選手を紹介した以下の記事もあわせてお楽しみいただければ幸いです。
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