ついに糸井嘉男が正式に阪神タイガースの一員となる。
球団は24日、糸井嘉男の入団会見を2016年11月25日午後に大阪市内で行うと発表した。
宇宙人とも、超人とも言われる糸井の会見とだけあって、ネット上では早くも何を語られるかの予想まで飛び出すようなお祭り騒ぎとなっている。
成績面でも申し分ない超一流選手の会見ともなれば、阪神ファンのみならずプロ野球ファンの注目が集まるのも無理はない。
早くも球団からはお立ち台でのインタビューにまで期待が込められる始末。
やはり阪神タイガースは日本一の人気球団である。
注目選手の入団は、それだけで何日でも話題の中心になる。
(2016年11月25日 追記)
糸井選手の入団会見が大阪市内のホテルでおこなわれた。
以下はスポーツ報知より記事抜粋
オリックスから阪神にFA移籍した糸井嘉男外野手(35)が25日、大阪市内のホテルで入団会見を行った。金本知憲監督(48)、四藤慶一郎球団社長(56)が同席した中、背番号「7」の真新しい縦じまのユニホームに袖を通し「色々、ここ2か月ぐらい考えて今日を迎えられてうれしく思います」と笑顔を見せた。
会見には報道陣約200人、テレビカメラ12台が集まる注目度の高さ。阪神のイメージを問われると「記者が多いなと。熱狂的なファンとマスコミのイメージが大半ですね」と苦笑いを浮かべたが「走攻守でスピード感を出していきたい。チームがトップに立つために、金本監督を胴上げするために、一つでもチームに貢献したいなと思います」と力強く言い切った。
FA交渉の際には「初めての恋人」という口説き文句で糸井の心をつかんだ金本監督は「信じてましたから。僕自身が初めて獲りにいった選手。ゲットしました」と満面の笑みを見せた。
糸井は2003年に近大から投手として日本ハムに入団。06年に外野手に転向して頭角を現し、14年には首位打者、今シーズンは53盗塁をマークし盗塁王を獲得した。来季36歳を迎えるベテランだが、走攻守の3拍子そろった大型外野手に衰えは見えない。今季は4位に沈んだタイガース。金本政権2年目を迎える来季に向け、大きな戦力が加わった。
〈出典:スポーツ報知(Yahoo!ニュース)〉
新庄に憧れた糸井のタテジマ姿は
糸井が日本ハムファイターズに入団した年、一人のスーパースターがアメリカメジャーリーグから入団した。
鉄壁の守備で、かつて甲子園のセンターに君臨した新庄剛だ。
入団時の糸井は投手だったことはご存知だと思うが、3年目を迎えた2006年に才能を買われて野手に転向している。
しかし、その2006年に一軍出場はなかった。
というのも当時の日本ハムには稲葉、森本、新庄という磐石の3人が君臨していたためだ。
中でも際立っていたのがセンターを守る新庄だった。
34歳という円熟味を帯びた経験豊富な読みと、衰えを知らない強肩は健在だった。
そして何と言っても、異彩を放つパフォーマンスとカリスマ性。
外野手を目指した駆け出しの糸井嘉男には目を開けていられない程まぶしく輝いていた。
結局、糸井が外野手に転向した2006年に新庄は34歳という若さでユニフォームを脱ぐことになり、公式戦で同じ外野を守ることはなかった。
しかし、その後の糸井は新庄の穴を埋めるどころか、追い越すほどの活躍を見せた。
永遠に手の届かない新庄さんの背中。
それでも追い付いてみたい、追い越してみたい。
きっと糸井の心のどこかに、そんな感情があったのかもしれない。
日本ハムのセンターとして、糸井はまさに超人的なプレーを見せてくれた。
そして、憧れた新庄剛のいつかの聖域。
タテジマのユニフォームで守る甲子園のセンターフィールド。
ついに糸井嘉男が正式に阪神タイガースの一員となる。
こんなに嬉しいことはない。
こんなに心踊ることはない。
いったいどんな言葉で、プレーの前に我々を驚かせてくれるのか、期待するなというほうが無理な話である。
すべての野球ファンが注目する糸井嘉男の入団会見から目が離せない。