また補強のニュースです。
今度は楽天の嶋基宏をFA調査するというもの。
楽天の嶋と言えば、毎年のように阪神が獲得するんではないかという報道が出ていて、その都度、獲得には至らないケースが多かった。
正直、何を今更調査するんだとさえ思うぐらいに嶋のことは熟知しているだろう。
4年前ぐらいにもストーブリーグで嶋のFA獲得の話題があったように思う。
また、かなり大詰めまで話が煮詰まっていたという阪神と楽天との間で交わされていたトレードの話でも、嶋基宏がその対象だったという。
どこまで本気なのか?
そして、この話は今後進展を見せるのか?
考察してみたいと思う。
センターライン強化の要は捕手!
昨年9月に海外FA権を取得した嶋は現在、楽天との契約で2014年から年俸変動制の4年契約を結んでいる。
国内FA権も行使可能な内容となっているので、嶋が権利を行使すれば、他球団も獲得に向けて動き出すと予想される。
例年Bクラスが定位置の楽天から新天地を求めて移籍するという考えにいたるのは、何ら不思議ではないだろう。
ちなみに嶋の今季の年俸は1億1000万円で、FA権を行使して移籍が決まれば、金銭補償に加えて人的補償もしなければいけないBランク選手だ。
移籍が決まればプロテクト外の選手を放出しなければいけない可能性もあるだけに球団は慎重な姿勢で獲得に向けて動く必要がある。
嶋を獲得できればセンターライン強化の要である捕手を補強できることは明白だが、先を見据えて自前の捕手を育成するという問題が発生してしまう。
捕手は一軍の試合で経験を積ませないと成長しないというのは、もはや周知の事実であり、嶋が加入することによる他の捕手の成長が頭打ちになることが懸念される。
ここ数年、阪神タイガースが経験してきた「過ち」を繰り返すことにならないか、少し心配はある。
阪神FAの糸井を獲得調査!移籍問題について熱く語ります!
上記、糸井嘉男のFA調査の記事で紹介したように
「糸井が加入することによって若手の成長が止まるようなチームなら加入しようがしまいが同じ」
と発言しましたが、ポジションが捕手になれば話は別なような気がする。
仮に嶋を獲得したとしても、併用で育てていくとなると、第2捕手は向こう5年コイツを育てる!という強い覚悟を持ってチームの意思統一が必要になるだろう。
その第2捕手となる候補を誰にするのか。
それが大きな問題となる。
現状で候補となる若手捕手は2人だけだ。
梅野と坂本。
この、どちらを嶋の第2捕手にするか。
どちらを選んだとしても、選ばれなかった方は必ず腐る。
どちらを選ぶか、現段階では決め手にも欠ける。
ならば、この2人を中心に来年以降も競争させれば良いとも言えるが、そうすればチーム力が飛躍的にアップすることはない。
徐々に徐々に、じわじわとアップする感じになるだろう。
じつに頭を悩ませる問題である。
嶋を獲得するべきか、しないべきか。
矢野、城島、藤井といった移籍組が正捕手を務め、自前捕手を腐らせていった時代を繰り返すのか。
それとも目先の優勝よりも、さらに先を見据えた捕手育成をしていくのか。
嶋のFA獲得は、まさに球団の真価が問われる局面となることは間違いないだろう。
最後に僕の意見を述べて終わりたいと思う。
嶋、いらないよ。
最後に2017年の補強情報をまとめた以下の記事もお楽しみいただければ幸いです。
阪神タイガース2017年補強まとめ!FAや外国人獲得の最新情報