いよいよ開幕する2016年、
夏の全国高校野球選手権大会。
今年もたくさんのドラフト候補が、
夏の甲子園で凌ぎを削る。
栄冠のその先へ。
プロ注目の選手が躍動する。
今回は「高校投手編」として、
スカウトが注目する14人を
ピックアップした。
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2016年夏の甲子園出場投手 (11人)
藤平 尚真
名前: 藤平 尚真 (ふじひら しょうま)
学校: 横浜(神奈川)
投打: 右/右
生年月日: 1998年9月21日
身長/体重: 186cm/79kg
メモ:
最速 152km/h という速球を持つ本格派右腕。
鋭いキレのスライダーも一級品。
何よりも恵まれた体格とマウンドでの
振る舞いがエースピッチャーとして
絵になる投手である。
その実力は折り紙付きだが、
以外にも甲子園は未経験。
最後の夏に初めて大舞台を踏むことになった。
松坂大輔を育てた名将・渡辺元智(前監督)
に「甲子園に立たせたい逸材」と
最高の評価をもらっている。
全国屈指の激戦区である神奈川の代表を
ようやく掴んだ最後の夏。
われわれはまた、
新たな怪物に出会うかもしれない。
藤嶋 健人
名前: 藤嶋 健人 (ふじしま けんと)
学校: 東邦(愛知)
投打: 右/右
生年月日: 1998年5月8日
身長/体重: 175cm/78kg
メモ:
高校1年夏の甲子園に出場した経験がある。
三振を奪うごとに雄たけびを上げる
気迫のこもった投球スタイルは
3年となった今も健在だ。
楽天の松井のようなスラーブを持ち球として、
なかなか打てる球ではないとスカウトも
絶賛している。
投げるだけでなく打撃でも4番打者として、
長打力もあわせ持っている。
プロのスカウトは外野手として
右の大砲として評価する人もいる。
敦賀気比(福井)の山崎(3年)、
創志学園(岡山)の高田(3年)と
「高校ビッグ3」と評価されている。
寺島 成輝
名前: 寺島 成輝 (てらしま なるき)
学校: 履正社(大阪)
投打: 左/左
生年月日: 1998年5月8日
身長/体重: 182cm/86kg
メモ:
クセのない美しい投球フォームから
最速149km/hを計測するストレート、
スライダー、カーブ、フォーク、
チェンジアップ等の多彩な変化球を投じる。
高校生左腕ビッグ2として、同じ大阪の
桐蔭・高山と並ぶ逸材。
2016年の甲子園は惜しくも敗退した高山
のためにも、大阪代表として
甲子園優勝を目指す。
コントロールの乱れもない為、死角がない。
中学3年時には日本代表チームの
エースとして世界一を経験。
その実力を数々の舞台で披露してきたが、
唯一、経験したことのない舞台、
それが甲子園だった。
3年夏に悲願の甲子園切符を獲得した
左腕が、2016年夏の中心になる。
高田 萌生
名前: 高田 萌生 (たかだ ほうせい)
学校: 創志学園(岡山)
投打: 右/右
生年月日: 1998年7月4日
身長/体重: 178cm/72kg
メモ:
松阪二世
人は高田のことをそう呼ぶ。
その最大の要因は投球フォームと、
最速 154km/h を誇るストレートにある。
岡山代表として初出場となる創志学園高校の
エースとして、甲子園のマウンドで
躍動する高田の姿が待ち遠しい。
また、各球団スカウトの評価も様々で面白い。
楽天・山下スカウトは
「フォームが高校時代の松坂に似ている。
来年の指名候補に入ってくる」と
熱い視線を送った。
「将来性では高田が一番あるのでは」と
評価するスカウトもいれば、
「高田は、松坂と比べるのはまだ可哀想。
勢いも安定感もレベルがかなり違う」
などの厳しい見方をするスカウトもいた。
東邦(愛知)の藤嶋(3年)、
敦賀気比(福井)の山崎(3年)と
並んで、高校ビッグ3を形成している。
高橋 昂也
名前: 高橋 昂也 (たかはし こうや)
学校: 花咲徳栄(埼玉)
投打: 左/左
生年月日: 1998年9月27日
身長/体重: 181cm/83kg
メモ:
最速152km/hのキレの良い直球を武器に
空振りを奪うことができる球を豊富に持つ。
フォークやスライダーも一級品だ。
2年春には練習試合ながら、東海大仰星を相手に
15奪三振でノーヒットノーランを達成した。
2年夏には甲子園を経験。
ベスト8まで駒を進めている。
秋の公式戦では48試合に投げ、
55奪三振で防御率は1・50。
レベルの高い埼玉県予選を37回で
52奪三振無失点と、非の打ち所がない。
甲子園の活躍次第では、ドラフト1位指名が、
複数球団から来ることも予想される。
早川 隆久
名前: 早川 隆久 (はやかわ たかひさ)
学校: 木更津総合(千葉)
投打: 左/左
生年月日: 1998年7月6日
身長/体重: 178cm/72kg
メモ:
センバツで大阪桐蔭を倒した左腕が
夏の甲子園に帰ってきた。
強打の大阪桐蔭から9回5安打1失点で
完投勝利を挙げベスト8まで進出した。
なによりも安定感がある投手で、
チェンジアップやカーブを低めに集め、
勝負どころを知っている実戦派だ。
球速 144km/h と球速アップが課題だが、
変化球と投球術は抜群なものを持っている。
腕のしなりを利用した投球フォームは、
打者の体感速度を計測表示以上にする。
鈴木 昭汰
名前: 鈴木 昭汰 (すずき しょうた)
学校: 常総学院(茨城)
投打: 左/左
生年月日: 1998年9月7日
身長/体重: 175cm/72kg
メモ:
2年秋の関東大会では、横浜・藤平に
投げ勝ち、準優勝に貢献した。
3年春のセンバツでは、鹿児島実業に
8回を9安打4失点と打ちこまれた。
最速は 143km/h だが、キレのいい
スライダーを軸に、変化球の
コンビネーションは光るものがある。
春に置き忘れた夢を取り戻すため、
夏の甲子園のマウンドにあがる。
アドゥワ 誠
名前: アドゥワ 誠 (あどぅわ まこと)
学校: 松山聖陵(愛媛)
投打: 右/右
生年月日: 1998年10月2日
身長/体重: 196cm/86kg
メモ:
ナイジェリア人の父と、バレーボール
選手だった日本人の母を持つ。
2メートル近い身長から投げ下ろされる
球筋は、高校生打者に衝撃を与える。
最速は145km/h で、カーブ、スライダー、
チェンジアップが主な持ち球だ。
角度のある直球と、落差のあるカーブ、
チェンジアップのコンビネーションで、
甲子園を勝ち進むことができるか。
素材は抜群で、磨けば将来
大化けするかもしれない。
京山 将弥
名前: 京山 将弥 (きょうやま まさや)
学校: 近江(滋賀)
投打: 右/右
生年月日: 1998年10月2日
身長/体重: 183cm/72kg
メモ:
最速145km/h で伸びのある直球と
カーブ、スライダーが武器。
バランスの良い癖の無いフォームをしている。
将来性を感じさせる投手で、スカウトの
評価も高い。
2年春のセンバツで聖地のマウンドを経験。
滋賀県予選を無失点で切り抜けたエースだ。
今井 達也
名前: 今井 達也 (いまい たつや)
学校: 作新学院(栃木)
投打: 右/右
生年月日: 1998年月日
身長/体重: 180cm/70kg
メモ:
スリークォーターから投じる
最速149km/h の速球が魅力の本格派。
コントロールに課題を残すが、
それはつまり伸びシロがまだまだ
ということも言える。
完成していない荒削りな投手と言えるが、
各スカウトは、素晴らしい素材であると
評価している。
ドラフト1位とはいかないまでも、
下位での指名もありうる。
まずは夏の甲子園でどのようなピッチングを
披露してくれるのか、注目したい。
村上 頌樹
名前: 村上 頌樹 (むらかみ しょうき)
学校: 智弁学園(奈良)
投打: 右/左
生年月日: 1998年6月25日
身長/体重: 173cm/75kg
メモ:
2016春のセンバツを制した右腕。
最速 145km/h のストレートに、
スライダー、カーブ、チェンジアップ、
フォークと球種も多彩である。
空振りの取れるストレートを武器に
春夏連覇を目指す。
県予選では、公立の磯城野、郡山をなんとか
延長で振り切り、奈良大会決勝では、
ライバル天理に最終回に1点差にまで
迫られる苦しい展開を見せるも、
なんとか退けて、夏の切符を手に入れた。
調子はいまひとつだが、
負けないのは力がある証拠である。
甲子園出場を逃した逸材投手 (3人)
山崎 颯一郎
名前: 山崎 颯一郎 (やまざき そういちろう)
学校: 敦賀気比(福井)
投打: 右/右
生年月日: 1999年6月15日
身長/体重: 188cm/85kg
メモ:
将来的な可能性を秘めている投手として、
早くから注目されてきた右腕。
188cmの長身と、
しなやかな投球フォームから、
「北陸のダルビッシュ」と呼ばれている。
最速145km/h のストレートは、
まだまだ速くなる余地がある。
変化球はカットボール、スライダー、
カーブ、チェンジアップなど。
3年春のセンバツでは、初戦で
青森山田高校を4安打9奪三振に抑え
完封勝利。
あるスカウトマンは
「山崎はもっとスピードが出る。藤浪(阪神)のようになれるのでは」
と、評価している。
高山 優希
名前: 高山 優希 (たかやま ゆうき)
学校: 大阪桐蔭(大阪)
投 打: 左/左
生年月日: 1999年5月17日
身長/体重: 180cm/72kg
メモ:
近年、プロ野球選手を多く輩出している
学校といえば、大阪桐蔭をおいて他にない。
日本中のプロ野球ファンが注目する左腕が、
高山だと言っても過言ではないだろう。
最速 150km/h のストレートと、
カーブ、スライダー、スプリットの
変化球を軸にしたスタイル。
センバツ、一回戦では高知の土佐を相手に
8イニングを2安打、8奪三振の
無失点に抑えた。
スカウトマンからはマウンドさばきを
評価されているようで、
局面によってもボールやフォームが
変わらないところが、プロ向きだという。
高山投手はかなりの阪神ファンのようで、
目標に掲げる選手も当然、阪神の投手。
一人は藤川球児。
「真っすぐの質は憧れ。あの火の玉ストレート、自分も伸びていく球を投げたい。狙っていても打者が打てない、あの球を」
もう一人はやはり、藤浪晋太郎だ。
「タイプ的に似ているかなと思う。躍動感があるので自分もそうなりたい」
12年春夏連覇を成し遂げた先輩を
追い越すだけの大投手になれるか。
古谷 優人
名前: 古谷 優人 (ふるや ゆうと)
学校: 江陵(北海道)
投打: 左/左
生年月日: 1999年2月19日
身長/体重: 177cm/76kg
メモ:
速球派の左腕が豊作の今年の
高校生ドラフト候補の中で、
もっとも速い球を投げた投手。
最速は154km/h 。
変化球はカーブとスライダーがメインで、
フォークやチェンジアップも使う。
北海道大会の準決勝で滝川西に敗れて、
甲子園の夢は潰えた。
大会での連投が古谷を本来の姿にさせなかった。
144球、翌日にも133球を投げていた。
プロか進学かは、顧問の監督と協議して
決めるという。