阪神タイガースの秋季キャンプでは、11月1日、早速紅白戦がおこなわれた。
紅組の先発は藤浪、白組は青柳となった。
スターティングメンバーは以下。
紅組
1番(遊)北條
2番(右)緒方
3番(二)板山
4番(一)原口
5番(三)陽川
6番(中)俊介
7番(左)荒木
8番(捕)坂本
白組
1番(二)上本
2番(一)今成
3番(左)高山
4番(三)中谷
5番(右)江越
6番(中)横田
7番(捕)梅野
8番(遊)森越
侍ジャパン召集前の藤浪の登板
藤浪は侍ジャパン強化試合召集前の実戦登板となった。
今回の紅白戦は、ノーアウト1、3塁を想定したタイブレーク形式でおこなわれた。
藤浪はWBC公式球を使用して、2イニングに登板した。
結果は、一塁へのけん制悪送球や、タイムリーヒット2本を許すなど、2イニングで4失点という内容だった。
慣れないボールと、投手不利のタイブレーク形式ということもあったが、まだまだ藤浪は本来の投球には程遠い。
ここで僕は1つ気になった。
藤浪晋太郎の本来の投球って何だろう。
制球力はもともと良くない。
だが、それでも球威で空振りを奪うことができる。
「よくそんな球ふるよな」と見ているこっちが思うような球を打者が空振りする。
ついつい手を出してしまう。
それほどに球威がある球を投じていた。
あぁ、それが藤浪の良さだったよな。
そうだ。それが出来ていなかった2016年の投球だった。
制球が安定せずに四球でランナーを貯めて、「もうこれ以上ボール球は投げられない」という状況に自分を追い込んでしまい、球威の無い投球がストライクゾーンに甘く入り、それを打者にガツンといかれる。
ヒット一本で失点するシーンが多かった。
今回の紅白戦はタイブレーク形式。
いきなりピンチの場面で打者に対峙する。
それを抑えてこそ、エースと呼ばれる投手だ。
今日の結果は残念だったが、藤浪はこんなもんじゃない。
あの恐ろしいほどの球威が蘇れば、ボール球になっても良いと思える強いメンタルが復活すれば、藤浪はさらに成長する。
そう願って、これからも藤浪の力を信じていきたい。