一軍キャンプで紅白戦がおこなわれた11日、12年目を迎える岡崎太一がようやく覚醒を迎えようとしている。
金本監督就任以降、昨年の秋期キャンプでは「30歳過ぎてもチャンスはあるんだとわかって欲しいし、練習態度を見ていると、こっちも何かしたいなという気持ちになる」とひたむきに練習に取り組む姿勢を評価しました。
第2クールにおこなわれたシート打撃でも4打数3安打と大当たり。
紅白戦では、2打数2安打1盗塁の内容でした。
一方のリード面では4失点を奪われたという課題は残ります。
試合後の岡崎は「結果はたまたま。まだまだです」と浮かれた表情を一切見せることはありませんでした。
それでも金本監督はしっかりと評価しています。
「去年の秋からね。がんばる子だから、やれと言った練習をすぐ取り組む子だし、やり通す根性をもっているから、どうしてもアドバイスをしたくなる。
明らかに別人だよね、打撃は。形自体、見てわかるかな?
指導する前の形が映像であったら面白いけどね。いまは全然別人だからね。打撃のシルエットが期待できる。
フリー打撃でもヘッドが走っている。もちろん(捕手の)競争に入ってくるから、指導する。
どうせ開幕したらベンチに入らないという選手だったら、そこまで俺は言わない。
6の5だろ? 去年の秋からやれと言ったことをやり通している。やり通す根性を持ってるから助言したくなるんだ」
と、大絶賛しています!
梅野、鶴岡の2強に若手の坂本が噛み付く形になるのかと思っていましたが、予想もしなかった人物が正捕手争いに食い込んできました!
正直、数年前まで「岡崎ってどうしてるんだろ?」と在籍しているのかしていないのか不明な時期もありましたが、ここへ来て一気に他の候補を追いやるような活躍と、金本監督の発言ですよね。
正捕手争いを抜け出した先に待つのは開幕マスク
実戦はまだ始まったばかりで、ただの“調子の好影響”だけではないことを証明して欲しいと願います。
秋期キャンプの金本監督直伝のバッティングが身を結んでいるのかと思います。
ですが、バッティングはまぁ二の次で良いんですよ。
正直、7番か8番で.260そこそこ、打点25ぐらいを打ってくれたら十分なんです。
問題はリード面ですよ。
そこんとこどうなの?って思っても岡崎を一軍で見た記憶がない。
最後に彼を生で見たのは、15年前の奈良県橿原球場。
覚えてませんよ正直。
リード面での能力がいかほどなのかをこれからじっくり観察していこうと思います。
話は逸れましたが、これからの1ヶ月が岡崎太一にとって本当の勝負でしょうね。
サバイバルを勝ち抜いた先に待つのは開幕マスクという栄光!
さらに1年間を一軍で!
そして優勝捕手へ!
思いは募るばかりです。
岡崎選手も「今年がラストチャンス。レギュラーを取る」と覚悟を決めています。
見せてくれ岡崎太一!