2年連続でセーブ王に輝き、貧相な打撃成績のチームでも、シーズン終盤まで優勝争いができていたという夢を見させてくれた守護神オスンファン。
そんな彼が退団して、今年の守護神候補の筆頭となるのが新助っ人として入団したマルコス・マテオ投手です。
キャンプでマテオ投手のベールが脱がされ、周りの意見が真っ二つにわかれているようです。
ブルペンでの投球を動画も交えて分析してみたいと思います。
阪神の守護神としてマテオは適任なのか?
2月3日、キャンプ初のブルペン入りを果たしました。この日の投球は直球のみでしたが、抜群の制球力を見せました。
スリークオーター気味のフォームから投じた直球は、44球のうち35球がストライクとなるボール。
梅野の構えたミットに美しい直線が糸を引くように収まっていきます。
「コントロールには自信を持っている。ストライクを投げろと言われれば投げるし、ボール球を要求されればそうできる。状態もとてもいい」と、マテオ自身は自らの制球力について自信があるようです。
受けた梅野も「よくまとまっていたし、日本人っぽい、きれいな回転という印象が強かった」とコメントしました。
当初は最速160キロの豪腕という実力から、制球力のないワイルドスタイルなのかとばかり思っていましたが、顔に似合わず緻密なコントロールを持っているようで。
ますます期待が膨らみます。
視察した他球団のスコアラーは「コントロールがいい。下半身がしっかりしている」、「制球力で自滅するようなタイプではないだろう」と警戒を強めたようです。
そんな良い評価の一方で、監督である金本知憲は「右打者は打ちにくそう。右打者はノーチャンスに近いんじゃない。制球の良さがどっちに出るか。制球が良いと分かると、打者が腰を引いてくれないからね」と打者目線の冷静なコメントを残しました。
マテオ投手のキャンプブルペンでの投球動画
マテオ投手の制球力をとにかく一度見てみましょう。
速いし、正確だし、となると打者は大変でしょうね。
それに加えて、本人のコメントでは冷静な部分もありました。
「40セーブ、50セーブしたいけど、審判も違うしそこに慣れないといけない」
判断分析できる部分もあって期待大でしょ!
常時150キロ以上というストレートと必殺球と言われるスライダーに制球力まであるとなれば、もう今年も守護神は安泰なんじゃないの?と気が早くなってしまいます。
マテオ自らが志願して14日の紅白戦で実戦として初登板を迎える予定になっています。
早く実戦での投球を見てみたい!