ヤクルトスワローズの最強助っ人であるウラディミール・バレンティンがヤクルトを退団するかもしれないという報道が出た。
その話に真っ先に食い付いたのは阪神だ。
チーム得点力の無さが露呈された今年、
得点数と本塁打数は、セ・リーグワーストと寂しいことになっている。
何よりも得点力の向上が来季へ向けた補強ポイントになる。
そんな中に飛び出したバレンティンの退団話となれば、ミスミス逃すのはもったいない。
2012年のオフにも、そんな話があった。
契約が切れるバレンティンの獲得に向けて調査を進めたが、獲得までには至らなかった。
今回の報道を受けて、ヤクルトが引き止めの為に交渉するのか。
阪神が獲得に向けて、バレンティンとヤクルト球団を見事に説得できるのか。
日本球界での実績は申し分なし!
シーズン60本塁打の日本記録を持っているバレンティンの破壊力は、いまだに健在で、今季も打率・277、31本塁打、96打点の成績を残している。
日本球界在籍の6年間で通算185本のホームランアーチストが加入となれば、来季の打線は大きく変わるだろう。
ただし、そんな魅力的な打撃力がある一方で、懸念される事項も多い。
マイナスポイントがあるとすると、3つだろう。
外野守備力の低さ。
ケガの多さ。
素行問題。
甲子園の広い外野の一角を任せるには、その守備力はあまりにもお粗末と言わざるをえない。
浜風で打球が急激に伸びる可能性のある甲子園のレフト守備は、簡単なものではないし、重要なポジションだ。
また、毎年フルで出場できないほどにケガを繰り返す体の問題も気掛かりである。
バレンティンがいれば。
いざ、獲得してみて、こんな状態になっていても意味がない。
最後に素行問題だ。
シーズンオフの話だったが、元婦人に暴力をふるったというニュースが出て、日本へ来れないのではないかという事態に陥りかけた。
試合中でも、すぐにカッとなって冷静さに欠ける姿を見せる場面も気になる。
それらを踏まえた上で、それでも打撃に魅力を感じることがあるならば、阪神が獲得に向けて動くことは間違いなさそうだ。
現状、ヤクルトの小川淳司シニアディレクターは、バレンティンの来季契約について「白紙」であることを強調している。
「今の時点では何とも言えない。これからです」
また、ヤクルトの球団幹部は「マイナス面もある選手。条件面はこれから」と話していて、是が非でも引き止めに全力を尽くす訳ではないような態度だ。
シーズンオフの交渉が、どうなるのか。
しばらく楽しみは尽きそうにない。
最後に2017年の補強情報をまとめた以下の記事もお楽しみいただければ幸いです。
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