阪神タイガースの現役、OB問わずに勝手に個人的意見を含めて作る選手名鑑、名付けて【虎トラ選手名鑑】
前回の鳥谷敬選手に続いて二人目の名鑑です。
今回の選手は能見篤史投手。
阪神タイガース投手陣の屋台骨を支えてきたポーカーフェイスのクールピッチャーです。
でもね、エースと呼んでいいのかと言うとちょっと疑問符がつくように思います。個人的にはノーミサンダイスキなんですけどね。
プロフィール
基本情報
氏名:能見 篤史 (のうみ あつし)
国籍:日本
出身地:兵庫県豊岡市
生年月日:1979年5月28日
身長:180 cm
体重:74 kg
血液型:AB型
選手情報
投球/打席:左投/左打
ポジション:投手
背番号: 14
プロ入り:2004年 (自由獲得枠)
一軍初出場:2005年4月3日 (対ヤクルト 戦)
オールスター出場:2回(2012年、2013年)
野球経歴
鳥取城北高等学校
大阪ガス
阪神タイガース (2005 – )
☆ WBC 2013年日本代表
成績
投手成績
年 度 | 登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 勝 利 | 敗 戦 | 勝 率 | 投 球 回 | 奪 三 振 | 自 責 点 | 防 御 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005 | 16 | 12 | 1 | 0 | 4 | 1 | .800 | 64.2 | 64 | 40 | 5.57 |
2006 | 38 | 2 | 0 | 0 | 2 | 4 | .333 | 47.0 | 46 | 26 | 4.98 |
2007 | 23 | 13 | 1 | 1 | 4 | 4 | .500 | 74.0 | 51 | 36 | 4.38 |
2008 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | —- | 11.1 | 10 | 6 | 4.76 |
2009 | 28 | 25 | 1 | 1 | 13 | 9 | .591 | 165.0 | 154 | 48 | 2.62 |
2010 | 12 | 10 | 0 | 0 | 8 | 0 | 1.000 | 62.1 | 57 | 18 | 2.60 |
2011 | 29 | 28 | 5 | 1 | 12 | 9 | .571 | 200.1 | 186 | 56 | 2.52 |
2012 | 29 | 27 | 3 | 2 | 10 | 10 | .500 | 182.0 | 172 | 49 | 2.42 |
2013 | 25 | 25 | 6 | 2 | 11 | 7 | .611 | 180.2 | 127 | 54 | 2.69 |
2014 | 26 | 26 | 3 | 1 | 9 | 13 | .409 | 169.1 | 151 | 75 | 3.99 |
2015 | 27 | 25 | 1 | 1 | 11 | 13 | .458 | 159.2 | 125 | 66 | 3.72 |
通算 | 264 | 184 | 21 | 9 | 84 | 70 | .545 | 1316.1 | 1143 | 474 | 3.24 |
その他成績
獲得タイトル
最多奪三振:1回 (2012年)
表彰
オールスターゲーム敢闘選手賞:1回 (2012年第1戦)
セ・パ交流戦優秀選手賞:1回 (2013年)
月間MVP:5回 (2010年9月、2011年10月、2013年5月、2013年6月、2014年4月)
記録
投手記録
初奪三振:2005年4月3日(ヤクルト 青木宣親より)
初勝利・初先発勝利:2005年4月24日 (対横浜ベイスターズ)
初完投勝利:2005年5月8日 (対北海道日本ハムファイターズ)
初ホールド:2005年10月1日 (対ヤクルトスワローズ)
初完封勝利:2007年8月18日 (対広島カープ)
1000投球回:2014年4月12日 (対読売ジャイアンツ)
1000奪三振:2014年9月5日 (中日 エクトル・ルナより)
年俸推移
年 度 | 推定金額 | 増 減 | 複数年 |
---|---|---|---|
2005 | 1500万 | ||
2006 | 1800万 | ↑300万 | |
2007 | 1800万 | ||
2008 | 2000万 | ↑200万 | |
2009 | 1800万 | ↓200万 | |
2010 | 5000万 | ↑3200万 | |
2011 | 5000万 | ||
2012 | 1億 | ↑5000万 | |
2013 | 1億2000万 | ↑2000万 | |
2014 | 1億4000万 | ↑2000万 | (3年契約) |
2015 | 1億4000万 |
プレースタイル
とにかく打ち取っても、打たれても眉一つ動かさないポーカーフェイスが印象的です。そして投球フォームが何よりカッコいい!投げる前のワインドアップが、さぁ俺を見てくれ!と言わんばかりのアピールに見えてしまいます。スリークォーターから投げられる球で三振の山を築く投球スタイルですが、年々落ちてきた球速から最近では打たせて取るピッチングにシフトしてきた傾向にあります。
過去に記録したストレートの最速は151 km/h。
変化球はスライダー、フォークボール、シュート、チェンジアップ。
2006年~2009年まで二軍投手コーチを務めた星野伸之から指導された影響もあり、緩急をつけた投球を信条にしてから頭角を表すようになってきました。
ここぞという場面でホームランを打たれてしまうのが印象に残ってしまうんですよね。
2013年のWBCで浴びた痛恨のホームランが忘れられません。
思えば初めて被弾した相手はヤクルトのピッチャー高井にバックスクリーンでした。現在、高井は登録名を雄平に変えてバッターに転向しましたが、能見から打ったホームランが気持ち良かったのかもしれませんね。
それでも苦労を重ねてきた努力家エース能見篤史は阪神タイガースにはなくてはならない存在となっています。
プライベート
社会人時代に付き合っていた一般の方と結婚して、現在子供さんは二人いらっしゃるようです。
愛車はTOYOTAのクラウンマジェスタに乗っているようです。
趣味はスポーツ観戦ということですが、スポーツ観戦が好きなスポーツ選手ってあまり聞いたことないな。
プライベートな情報があまり出てこない選手です。ブログとかツイッターとかもしていないようなので、野球一筋なんでしょうね。
勝手に個人的総括
5-tools
球速 | 球威 | 変化球 | 制球 | スタミナ |
C | B | B | D | A |
年齢的な衰えから球速は過去の実績を上乗せしてもCが妥当な所だと思います。速球派投手というスタイルではないにしても左腕としては優秀な球速だと思います。
珠の威力に関しては緩急をつけた投球スタイルによってストレートを早く見せる技術に長けている為、結果として球威がある球になるように思います。ただ前述したようにここぞという場面でのホームランが見られるので球自体は軽いのかもしれません。
変化球はAをあげてもいいのかなぁと思いましたが、大きく変化するのはフォークぐらいで、あとは投球の組み立てで多用するスライダーとチェンジアップの曲がり自体は大きくありません。
コントロールは抜群という訳ではありません。失投もあり、被弾するケースが見受けられます。時折スバッと素晴らしいコースに決まる球もあるので、標準のDにしました。
スタミナに関しては年齢のわりにありますね。阪神タイガースの現役投手では数少ない完投が出来る投手といえます。
総括として、複数年契約が来年の2016年までとなり、年齢的にも先発から中継ぎに回る過渡期を迎えると思います。今年の終盤はオ・スンファンがケガで離脱した際に中継ぎ登板していました。福原や安藤という見本もいるので、そういう流れになると思います。1年でも長く、阪神タイガースの投手の中心として活躍を期待しています。