2025年のセ・リーグのペナントレースを圧倒的な強さで戦い抜き、見事優勝を果たした阪神タイガース。リリーバーとしてリーグ最多の試合に登板し、優勝に貢献したのは及川雅貴選手です。6勝46ホールドを記録して最優秀中継ぎのタイトルも獲得しましたよ。
今回は及川雅貴選手の登場曲や学歴、経歴やプロフィールについて紹介します。
及川雅貴の登場曲は?
ホーム球場で出番を迎えた際に球場に流れる登場曲。及川雅貴選手は「遊助」こと上地雄輔さんの楽曲「オセロ」を設定しています。高校時代に横浜高校で松坂大輔さんとバッテリーを組んでいたことでも有名な上地雄輔さんですが、実は及川雅貴選手も横浜高校出身で、以前には同じく上地雄輔さんの楽曲「ひまわり」を登場曲に設定していました。
及川雅貴選手が登板する時に流れるのは、上地雄輔さんが及川雅貴選手の為に制作した特別バージョン、原曲から歌詞が一部変更になっているんですよ。
及川雅貴のプロフィール
- 名前:及川雅貴(およかわまさき)
- 生年月日:2001年4月18日
- 年齢:24歳(2025年現在)
- 出身地:千葉県八日市場市(現・匝瑳市)
横浜高校出身でポジションが投手ということもあり、同校OBのレジェンド、松坂大輔さんを目標としている及川雅貴選手。ストレートの最高速度は154キロと、松坂さん顔負けの数字が残っていますよ。及川雅貴選手のポジションは松坂さんとは違い、先発ではなくリリーフ。過去には先発希望を口にしたこともあり、「チームのために頑張る気持ちがあるが、これには悔しい思いもある」とコメントを残しています。愛称は「オヨヨ」や「オヨ」です。
及川雅貴の学歴は?
及川雅貴選手は匝瑳市立須賀小学校、匝瑳市立八日市場第二中学校、そして横浜高校を卒業されています。高校からプロ入りを果たしているので大学には進学されていません。
中学3年生時代にはテレビ朝日のスポーツバラエティ番組「ビートたけしのスポーツ大将」に出演し、平田良介さんや森友哉選手といったプロ野球選手と対戦していました。森友哉選手にはヒットを打たれたものの、後にプロの世界で再戦し、ピッチャーゴロに打ち取ってリベンジを果たしています。
及川雅貴の経歴
ここからは及川雅貴選手の経歴について紹介します。
小学校3年生で野球を始める
小学校3年生の時に地元の「須賀スポーツ少年団」で野球を始めた及川雅貴選手。6年生の時には千葉ロッテマリーンズジュニアに選出されており、このことからも当時から及川雅貴選手は野球選手として高い能力を持っていたことが分かります。
中学時代は「匝瑳リトルシニア」に所属、3年生の時にはU-15日本代表入りを果たしており、最速140キロの速球を投じ「スーパー中学生」として注目を集めました。
高校では1年春からベンチ入り
中学時代から騒がれる存在であった及川雅貴選手は、強豪校の横浜高校に進学し、1年春からベンチ入りを果たしました。奥川恭伸選手、佐々木朗希選手、西純矢選手と共に「高校BIG4」に数えられたものの、制球難で苦しい時期も長く、1年夏、2年夏、3年春と三度の甲子園を経験した一方で3年春のセンバツ初戦に先発で明豊相手に3回途中5失点、3年夏の神奈川大会準々決勝で相模原相手にリリーフで1回3分の2を3失点と、悔しい登板も少なくありませんでした。
ドラフト3位でタイガース入団
2019年のドラフトでタイガースから3位指名を受け、高校からプロ野球の世界に進んだ及川雅貴選手。ルーキーイヤーの2020年はプロ入り早々コロナウイルスの流行による変則シーズンとなったのですが、高卒ルーキーの及川雅貴選手は主に2軍で実戦経験を積みました。一軍出場は無く、ウエスタン・リーグで9試合に出場。2勝4敗防御率6.00という成績を残しましたよ。
2021年に一軍デビューし活躍
プロ二年目の2021年は5月28日に一軍での初登板を果たし、5月30日のライオンズ戦で3分の2イニングを1安打無失点に抑え、プロ初勝利を記録しました。6月、7月の二ヶ月間で15イニングを投げ、自責点は3、安定感のあるピッチングで一軍定着を果たすと、オリンピックの中断を経た後半戦では僅差リードの終盤など、大事なポジションでの起用も増えました。最終的に39登板39イニングで2勝3敗10ホールド、防御率3.69という成績。1軍昇格から最後まで1軍に残り続け、高卒二年目としては十分過ぎるほどの活躍を果たしました。
2023年にアジアプロ野球チャンピオンシップに出場
2022年は3月の脇腹痛の影響で一軍での登板は僅か1試合にとどまったものの、2023年は4月下旬から一軍に昇格、33登板36.1イニングで3勝1敗7ホールド、防御率2.23という成績を残し、チームの優勝に貢献しました。チームのリーグ優勝が決まった後の9月15日の試合では先発投手として登板しましたよ。
2023年のオフには主に24歳以下、および入団3年以内の選手で戦うアジアプロ野球チャンピオンシップの代表にも選出され、侍ジャパンのユニフォームに袖を通してプレーしました。
2024年は先発で5試合登板
2024年シーズンは春季キャンプから先発を務め、ウエスタン・リーグで6試合4勝1敗防御率2.45という成績を残し、5月12日一軍昇格。5月24日にシーズン初先発登板を果たすも、同登板で左手中指のマメを潰して降板、抹消となり、7月6日に再昇格を果たしました。7月31日の試合では先発としての初勝利を記録するも、総じて先発として結果を残せたとは言えず、シーズン終盤にはリリーフとして一軍で登板。結果的に9登板5先発29.1イニング1勝3敗ホールドは0、防御率2.76という成績になりました。
2025年は主力として優勝に貢献
2025年はリリーバーとして自身初の開幕一軍入りを果たし、17試合連続自責点0やNPB記録となった18試合連続ホールド(こちらはシーズンを跨いで2026年にも続きます)などを記録、自身初のオールスターゲーム出場も果たすなど主力として活躍しました。66試合登板はリーグ最多で、6勝3敗1セーブ46ホールド、ホールドポイントは52で最優秀中継ぎのタイトルも獲得しました。防御率は脅威の0.87、坂本誠志郎選手らキャッチャー陣とのコンビネーションで大活躍を果たしたのですね。
最後に
今回は及川雅貴選手の登場曲や学歴、経歴やプロフィールについて紹介しました。プロ6年目にして大躍進を果たした及川雅貴選手、球団史上初となる連覇を目指す2026年のタイガースにとっても心強い存在となることでしょう。一方で66試合という登板数は大きな数字と言え、故障を危惧する声も見られます。オフシーズンは体のケアに努めてほしいですね。
