2016年7月24日 マツダ
広島5-8阪神
鳥谷敬の連続フルイニング出場が
667試合でストップした。
じつに5年間という歳月、
毎日、彼はショートのポジションを守り、
様々な打順で、様々な場面で、
様々な感情で打席に立ち続けた。
この記録が途絶えたことに関しては
賛否両論あるだろう。
もちろん、僕も一人の人間として、
この記録と、記録がストップしたことに
ついては意見があるし、感情がある。
また、『余計なこと言うな』と
一部の読者からお叱りを受けるだろうが、
いちファンとしての意見を言わせていただく。
そのためにこのサイトをやっている。
読者のご機嫌をうかがうようなサイトを
作るつもりはない。
僕の意見は、こうだ。
『フルイニング出場が止まった。
だから、どうした?』
フルイニング出場ストップ!それで?チームは優勝するの?
鳥谷選手はここまで、阪神タイガースを
ずっと支えてきてくれた。
これに関しては素晴らしいことだと思う。
ただ、フルイニング出場がストップした
ことに対しては、特別に騒ぎたてる
ことではないと思う。
仮にフルイニング出場したからチームが
無条件で優勝できるというなら、
「なんで鳥谷の記録を止めたんだ!」
と声を大にして言うのだが、
実際はそんな優勝の方法など無い。
強いチームが優勝!
いたってシンプルな決まり事だ。
だったら、強いチームになればいい。
結果を残せる選手がいるチームを作ればいい。
結果を残せていないから、スタメンを外れた。
鳥谷選手がフルイニング出場に値しないから、
そうなっただけのことだ。
だけど、だけどだ。
そんな鳥谷選手の今年を作ったのは、
少なからず、金本監督や球団、マスコミ、
われわれファンにも責任があると思う。
当然、情報を発信する僕にも責任がある。
「お前が変われ」
「お前が変われ」
そう言われてスタートした超変革。
そこに、そもそもの『無理』があった。
鳥谷選手は自身の著書「キャプテンシー」で、
「『闘志がないとか、気持ちが感じられない』と、よく言われるが、それは常に僕が考えながら1つ1つのプレーに集中しているからだ」
そう言っている。
つまり、鳥谷選手は、“選手”金本のように
骨折しても片手でヒットを打つ闘志の
塊のような選手ではないということだ。
大袈裟に言うと、
そんな鳥谷選手に対して、
「オレのようになれ」
と言ったところで、タイプが違うのだから、
無理が生じるに決まっている。
一般的な会社でも、そうだろう。
経理の処理が抜群に素晴らしい人に対して、
「今年から、お前は変われ!
オレのようにお客さんと信頼関係を
ガッチリ築ける営業マンになれ!」
といったところで、その人は
素晴らしい営業マンになれるのか?
無理に決まってる。
鳥谷選手は熱血漢でチームを奮起させる
ような選手ではない。
そして、今年で言えば、
コロコロ変わる打順にも問題はあった。
今年は既に、4番と9番以外の打順を
すべて経験している。
そんな中で「結果、結果」と言われ、
試合後の監督インタビューでは
名指しで批判され、
マスコミや新聞には毎日のように酷評され、
僕をはじめとしたブロガーにまで色々と言われ、
ネットではファンや、他球団のファンが
悪い言葉でプレッシャーをかける。
こんな状況で結果を出せるはずもなく。
ついにはフルイニング出場がストップした。
だからこそ、僕は言いたい!!
だから、どうした?
それが、どうした?
鳥谷選手のために何度でも言ってやる。
フルイニング出場が途切れた。
それがどうした?
何の意味もないよ、そんなの。
優勝しようぜ。鳥谷さん。
一緒にまた、歓喜を味わわせてくれよ。
だから、フルイニング出場が途切れたから、それが何だよ?
何の意味も価値もないよ。
優勝!
それだけで良いんだよ。
そのために鳥谷さん、やってきたんだから。
ファンはみんな、わかってるから。
だから、ここからだよ。
ここから始まるんだよ!