2016年7月20日 甲子園
阪神2-6巨人
反撃の狼煙をあげた受勲者が、
一塁ベース手前で倒れ込んだ。
何が起こったのか、球場にいる誰もが
理解するのにしばらく時間が掛かった。
歓喜に包まれた甲子園。
その後に待ち受けていたのは、
絶望よりも酷い地獄絵図だった。
巨人戦で3連敗。
7月も20日を過ぎたというのに、
甲子園での勝利がまだない。
膨らんだ借金は13。
2位巨人とのゲーム差は7・5。
そして
復調の兆しが見えた西岡選手の離脱。
絶望に絶望を重ねる阪神タイガースに、
ファンがたどり着いた結論とは?
西岡アキレス腱断裂で今季絶望!
「何やってんだ!あーあ、終わった」
西岡選手のアキレス腱断裂の知らせを
見て、僕はこう思いました。
「前日の記事」では、復調の喜びを
書いたばかりだったのに。
西岡選手が、今のタイガースの希望になる。
そう思っていた矢先のショッキングな
出来事でした。
悲劇は2回に同点となるレフト線
ギリギリのタイムリーを放った直後でした。
一塁ベース手前で、このように
足をとられるようにして転倒した西岡選手。
そのまま動けず地面に倒れたまま
苦悶の表情で顔すら上げられない状態でした。
急いで飛び出してきた監督とコーチ。
ようやく事態の深刻さに気付いた甲子園の
阪神ファンから、ざわめきと悲鳴が。
グラウンドに運びこまれた担架に乗せられ、
運ばれる間、泣いているようにも見えました。
誰よりも闘志を前面に出す選手だっただけに、
本当に悔しかったんでしょうね。
激励の拍手を浴びながら球場を
あとにして、そのまま病院へ。
「左アキレス腱断裂」という
診断結果でした。
これで今季中の復帰はほぼ絶望となりました。
タイムリーを打って、2塁を狙えるか
どうかレフトの守備の状況を見ながらの
走塁で、足をとられたんでしょうか。
気持ちが出過ぎたんでしょうか。
とにかく西岡選手の離脱は、
今のタイガースの息の根を止める
決定的な出来事になりました。
9回に怒りのヤケクソ六甲おろし
西岡選手のただならぬ退場を受けて、
奮起しなければならなかったチームでしたが、
この日もチャンスでヒットが生まれず、
虚しく巨人に3タテをくらいました。
不甲斐ないチームに、9回裏の攻撃では、
選手のヒッティングマーチを流さず。
替わりに甲子園の応援団からは
ヤケクソの六甲おろしの大合唱が。
これに応えたのは、西岡選手と同様に
熱い闘志を内に秘めた狩野選手だけでした。
剛、必ず帰ってこい!
僕は西岡剛という人間が好きではない。
むしろ嫌いだ。
こんなことを言うと語弊があるかも
しれないが、友達になりたくないタイプ。
でも、人としては嫌いだが、
西岡選手は大好きだ。
いつも気持ちを押し出した全力プレーで、
チームの勝利のために自己犠牲できる
素晴らしい選手だと思っている。
だからこそ、今回のケガには負けないで欲しい!
いつになっても良い。
また西岡選手の勇姿を見たい。
必ず復帰して、またその闘志あふれる
全力プレーを見てみたい。
必ず帰ってこい!