【プロ野球】阪神巨人戦はなぜ伝統の一戦?その歴史を徹底調査

世界のスポーツシーンにおいてライバル球団同士の対戦はいつの時代もフォーカシングされますよね。サッカーで言えばスペインのFCバルセロナとレアル・マドリードの『クラシコ』でしょうし、日本のプロ野球の対戦で最も有名な組み合わせは阪神タイガースと読売ジャイアンツの対戦『伝統の一戦』でしょう。かつて阪神で監督を務めていた故・星野仙一さんは特に最注力していたように思われます。

そこで今回は阪神巨人戦がなぜ伝統の一戦と呼ばれるのか、対戦成績なども踏まえてご紹介していきます!

伝統の一戦の由来はプロ野球の歴史

伝統の一戦の由来はプロ野球の歴史が直接関係しています。

プロ野球は1934年に『大日本東京野球倶楽部』としてスタートします。この大日本東京野球倶楽部というのが現在の読売ジャイアンツです。

そしてその1年後、1935年に『大阪野球倶楽部』が関西のプロ球団として発足します。この大阪野球倶楽部が現在の阪神タイガースとなっています。

 この2球団は時代に合わせて球団名を変えながらも関東対関西という構図も相まって常にライバル球団として対戦を続けてきました。

このように阪神巨人戦には、80年以上の歴史があり、伝統の一戦と呼ばれているようです。

ちなみに、3番目に古い球団は1936年に『名古屋軍』として設立した中日ドラゴンズと、『阪急軍』として設立したオリックス・バファローズです。

阪神巨人戦の戦績まとめ

直接対決の戦績

では、伝統の一戦といわれる阪神巨人戦の直接対決の成績を2022年シーズン終了時点でまとめていきます。

巨人1109勝 阪神858勝 引分75

数字で見ると巨人の圧勝のようです。特に2012年から2020年まで9年にわたって巨人の勝ち越しが続きました。2021年から今シーズンにかけては阪神が優勢に試合を進めていますが、なかなか挽回するには時間がかかりそうです。

優勝回数も巨人の圧勝

通算の優勝成績をみてみると

  • 巨人:リーグ優勝38回、日本一22回
  • 阪神:リーグ優勝5回、日本一1回

と、かなり水を開けられていることがわかります。阪神はシーズンの1番大切な時期を本拠地の甲子園球場が高校野球の開催に伴い1ヶ月ほど使用することができません。その期間はアウェイでの試合が続くため昔は『地獄のロード』と呼ばれ、そこまで順調でも失速することが多くありました。

ちなみに、阪神のリーグ優勝回数5回はセ・リーグ6球団のうち横浜DeNAベイスターズに次ぐ2番目の少なさです。

2023年シーズンの戦いは?

ここまでは過去の戦いについてまとめてきました。最後に2023年シーズンの阪神巨人戦の直接対決の結果をまとめておきます。

2022年シーズン終了後、岡田彰布監督が再び指揮を執ることとなり、2023年の伝統の一戦は阪神・岡田監督65歳、巨人・原辰徳監督64歳とベテラン監督同士の戦いとなっています。そんな2023年シーズンは阪神が開幕から好調、巨人が躓いたこともあり、

  • 阪神:46勝35敗3分の1位
  • 巨人:40勝42敗1分の4位

と明暗が分かれています。直接対決の結果は

  • 阪神7勝、巨人3勝、引分1

と阪神が大きく勝ち越しています。

阪神は1番打者としてチームを牽引していた近本光司選手が骨折により戦線離脱。巨人はチームの大黒柱でもある坂本勇人選手が右大腿二頭筋長頭肉離れにより戦線離脱と両チーム中心選手が欠場しており、復帰後のチームの戦いぶりが期待されています。

最後に

今回は伝統の一戦と呼ばれる阪神巨人戦についてまとめてきました。古い歴史を持つ両球団がしのぎを削り現在のプロ野球の人気を作り上げてきました。

歴史もさることながら毎試合両チームの選手がプライドと意地をかけて戦う姿勢はまさに伝統の一戦に相応しい戦いとなっていますよね。

阪神と巨人が強くないとセ・リーグの盛り上がりが今ひとつだと感じるファンも少なくないようなので、今後も両チームがしのぎを削り合う関係であり続けてほしいですね!