開幕から2ヶ月が経過しようとしていますが、我らが阪神タイガースが苦戦を強いられています。2年連続で「2位」と優勝まであと一歩のところまで来ており、今シーズン限りで矢野監督が退任することも発表されているため、花道を飾るためにも優勝をしてもらいたいところですが、現実的にどうなのでしょうか。
そこで今回は、阪神タイガースの開幕からここまでの戦いぶりについてまとめていきます。
チームの状況
5月19日時点でのタイガースの試合結果は、次の通りです。
- 15勝29敗
- 勝率.333
- セ・リーグ 6位(5位ヤクルトとのゲーム差5)
シーズン開幕後、9連敗という不名誉な日本記録を樹立したことが響き、勝ち数こそ伸びていませんが、最近は『21試合連続で3失点以下』という球団新記録を樹立するなど、安定した戦いをしています。
球団別の対戦結果
タイガースの各球団の対戦成績をまとめます。
- 対巨人 5勝 5敗 勝率.500
- 対ヤクルト 4勝 8敗 勝率.333
- 対広島 0勝 7敗 勝率0.00
- 対中日 3勝 5敗 勝率.375
- 対横浜 3勝 4敗 勝率.428
巨人以外には勝ち越せていないタイガース。特にカープにはまだ1勝もできておらず、勝ち数から負け数を引いた借金14のうちの半分がカープという状況です。タイガース浮上のポイントは、巨人にこのまま勝ち越していくことと、カープからも勝ちを拾っていくことになりそうですね。
中心選手の成績
実は、シーズン開幕から個人成績は悪くない阪神タイガースの選手。ただし、中心選手たちの結果が例年に比べて今一歩不十分だと感じられてしまいます。そこでここでからは、
- 佐藤輝明選手
- 近本光司選手
- 大山悠輔選手
- 青柳晃洋投手
- 藤浪晋太郎投手
の中心選手5名の成績についてまとめていきます。
佐藤輝明選手
- 打率 .289
- 本塁打 10本
- 打点 23
- OPS .892
昨年の新人王は、今シーズンも5月19日時点でチームの三冠王と、順調な滑り出しを見せています。昨年多かった三振の数も減少傾向にあり、場面に応じたバッティングをしていることで、欲しいところで効果的なタイムリーヒットを記録するなど勝負強さもついてきているようです。交流戦が始まり、ストレートが早いパ・リーグの投手陣からどれほどの結果を残すのか、非常に楽しみです。
阪神タイガースの選手といえば、佐藤輝明選手の名前が上がるほど。まだ2年目ですが、阪神タイガースの人気中心選手です。佐藤選手が打てばチーム勝ち、打てなければ負けてしまうほど、佐藤選手の結果が阪神タイガースの試合結果といっても過言ではない状態です。かかる期待や責任は大きいですが、それに負けず好成績を残してくれることを期待したいですね。
近本光司選手
- 打率 .249
- 本塁打 0本
- 打点 6
- OPS .622
タイガースの不動のリードオフマンである、近本選手。今シーズンやや苦しんでいる印象です。チームの状況に合わせて、1番や3番など打順の入れ替わりがあったことも大きな要因と言えそうですね。長打力も脚力もある近本選手が1番に落ち着き、しっかりと役割を果たすことができれば、チーム浮上のきっかけとなりそうです。
大山悠輔選手
- 打率 .227
- 本塁打 7本
- 打点 22
- OPS .695
日本代表として活躍もしたことのある、阪神タイガースのキャプテン・大山選手。打点こそ稼いでいるものの、今一つ乗り切れていません。長打率と出塁率を足して算出するOPS、.750は毎年出しているので、一割くらい低くなっています。長打率が上がりきっていないようなので、大山選手の持ち味でもある左中間への大きな当たりが戻ってくると数値も上昇し、タイガースの浮上もあるでしょう。
青柳晃洋投手
- 登板数 6
- 投球回数 47回1/3
- 4勝1敗 1
- 防御率33
- 奪三振数 40
昨年最多賞と最高勝率を獲得し、さらに東京五輪に侍ジャパンとして金メダルに貢献した、青柳投手。今シーズンは開幕投手を明言されていましたが、新型コロナウイルスの感染が発覚し、断念することになりました。復帰後は、昨年の活躍そのままに素晴らしい活躍をしています。間違い無くタイガースの先発投手陣の柱として活躍が期待される選手なので、このままの調子で行ってもらいたいですね。
藤浪晋太郎投手
- 登板数 3
- 投球回数 15回
- 0勝1敗
- 防御率00
- 奪三振数 11
毎年エース候補として名前が挙げられるほど期待されている藤浪投手ですが、2016年からは満足のいく結果を残せずにいます。今シーズンは、オープン戦で結果を残して青柳投手の代役として開幕投手を務め、7回3失点と試合を作りました。しかし、4月1日の巨人戦で4回4失点、4月8日のヤクルト戦で4回3失点と今一つの投球が続いてからは一軍での登板機会が得られずにいます。二軍での調整も順調のようなので、再度一軍の舞台で活躍されることを期待したいです。
まとめ
不名誉な記録も、球団最高記録も樹立している2022年の阪神タイガースのこれまでの戦いをまとめてきました。若手の選手も二軍で着実に力をつけていますし、実績のある選手も多いので、これから他球団の選手たちが疲れてきたときに一気に巻き返す、というのも十分期待ができます!個人的には藤浪投手や新人の前川右京外野手が活躍してくれることも楽しみにしています。
負けっぱなしというのはイメージしにくい阪神タイガースなので、夏から秋にかけての大逆転劇を期待しましょう!