2025年シーズンは7月現在快調に首位を独走する阪神タイガース。プロ四年目、前川右京選手がレギュラー奪取へと奮闘しています。2024年シーズンはグランドスラムなどを含む4本の本塁打で存在感を示しましたが、今シーズンのここまでの活躍はどうなのでしょうか。
今回は前川右京選手の年俸や経歴などについて調査しましたよ。
前川右京の年俸
前川右京選手の年俸の推移は以下のようになっています。
- 2022年 500万円
- 2023年 500万円
- 2024年 850万円
- 2025年 3200万円
なお、これらの年俸の数字は全てあくまで推定のものであることに注意が必要です。前川右京選手は高卒からドラフト4位という順位で阪神タイガースに入団しており、入団の際の契約金は4000万円とされています。その後は高卒選手ということで序盤の年俸は500万円、初めて一軍を経験した2023年のオフの契約更改では初めて昇給となり、一軍戦力として活躍した2024年のオフには4倍近い昇給となったのですね。
一軍最低保証年俸に注意
プロ野球には一軍の最低保証年俸というものがあり、一年間一軍に登録され続けると最低1600万円の年俸が保証されます。ずっと2軍暮らしだった選手が500万円で更改した次のシーズンに一年間フルで一軍に居続けると、足りない1100万円分も貰うことが出来ますよ。
シーズンの中で年間150日以上一軍に居続ければ最低保証年俸1600万円の扱いとなり、150日に足らなかった場合は、一軍にいた日数分、日割りで年俸が加算されることとなります。前川右京選手の場合2024年シーズンは一軍の期間も長かったので実際の年俸は850万よりも上だったということになりますね。2023年シーズンも33試合一軍に出場しているので500万円よりは多かったものと思われます。
前川右京の経歴
ここからは前川右京選手の経歴について紹介します。
智辯和歌山高校でプレー
津市立白塚小学校1年生のときにソフトボールを始めた前川右京選手は、津市立一身田中学校時代に硬式野球のクラブチーム、津ボーイズでプレーしました。
三重県出身の前川右京選手ですが、高校は奈良県の強豪、智辯学園高等学校に進学しました。一年春からレフトのレギュラーに定着し、夏以降は4番を務めることもありました。3年生のときに春のセンバツ、そして夏の甲子園に出場し、春はベスト8、夏は準優勝に輝きました。前川右京選手自身もバットで存在感を示しましたよ。
監督からはエースを張ることを期待されていた
実は高校に進学し、野球部に入学した当初は投手として高い評価を受けていたという前川右京選手。監督からも「エースになってくれよ」と期待の言葉をかけられていたそうですが、なんと前川右京選手は「投手はやりません。野手一本でいきます!」と宣言したそうです。15歳で監督相手に堂々と自分の思いを伝えられるのは凄いことですが、智辯学園は左投げの投手として前川右京選手に興味を示していたらしく、学校側からすると戸惑うところもあったかもしれませんね。
コロナウイルスに振り回された世代でもあった
2019年に高校に入学した前川右京選手。2020年にはコロナウイルスが流行し、出場が決まっていた2年春のセンバツが開催されないこととなりました。2020年には甲子園本大会の代わりに甲子園高校野球交流試合が開催され、前川右京選手も同試合に出場、中京大中京と対戦し高橋宏斗選手からヒットを放ちましたよ。
ドラフト4位で阪神タイガースへ
甲子園でも活躍した前川右京選手は2021年のドラフト会議で阪神タイガースから4位指名を受け、高卒でプロの世界へ飛び込むこととなりました。高卒ながらルーキーイヤーから一軍オープン戦に出場し、ヒットも放つなど活躍したものの、3月下旬に上半身のコンディション不良で戦列を離れることに。更に6月7日に実戦復帰を果たしたものの、わずか5日後、12日に試合中の守備でフェンス衝突してしまい再び戦線離脱。ルーキーイヤーは怪我に苦しむ一年になりました。それでも、ファーム日本選手権では5番指名打者に起用され、本塁打を放つ活躍を見せましたよ。
二年目も怪我や体調不良に苦しむ
二年目は春季キャンプで一軍に抜擢されるも、キャンプイン直前に故障が発覚。キャンプからシーズン序盤は二軍で調整を続けることになり、5月末で二軍での打率.360と結果を残すと、交流戦を機にプロ入り後初となるシーズン中の一軍昇格を果たしました。5月30日に6番指名打者として初の先発出場を果たすと、33試合出場で打率.255、出塁率.346と、高卒二年目としては十分すぎるほどの結果を残しました。しかし8月3日に体調不良で登録抹消されると、以降は一軍に復帰することはかないませんでした。
三年目に一軍戦力として大きく飛躍
二年目に一軍デビューを果たした前川右京選手は三年目に一軍戦力として大きく飛躍し、116試合に出場、362打席に立ち、前年より打席数が大幅に増えた中で打率.269と前年以上の数字を残し、出塁率は.343、本塁打はプロ初を含む4本塁打を記録しました。満塁ホームランも放つなど、ファンの印象に残るプレーも多くありましたよ。
2025年シーズンはチームが好調な中で、前川右京選手は7月現在50試合以上に出場するも打率は.236と少し苦しんでいます。ここからの巻き返しに注目したいですね。
前川右京の応援歌は?
日本のプロ野球では応援団による応援がつきもの。各選手固有の応援歌が選手達を盛り上げますが、全ての選手に応援歌が作られている訳ではありません。前川右京選手の場合は、プロ三年目、2024年の8月に発表され、8月9日に初めて試合で使用されました。歌詞は「勝利を導く気迫の一撃 今この瞬間(とき)振り抜け右京」というものです。この「一撃」というフレーズが前川右京選手の印象に特に残ったらしく、前川右京選手は「できてほしいなと思っていたので、本当に嬉しかったです」と自身の応援歌の完成を喜びました。
前川右京選手の応援歌については以下の動画を要チェックですよ!
出典:TheTigershm
最後に
今回は前川右京選手の年俸や経歴、応援歌などについて紹介しました。高校2年生の時はコロナで夏の甲子園がなく、3年生の時は甲子園準優勝を果たしました。阪神タイガーズに入団し3年目に一軍の戦力として活躍後、プロ4年目の前川右京選手の年収はどんどん上がってきています。
これからの前川右京選手の活躍が楽しみですね!