狩野恵輔は引退試合を経験していた!運命を変えた奇跡の1打【虎トラ選手名鑑】

それなりに露出してきた感のあるこの【虎トラ選手名鑑】

そう思っているのは記事を書いている自分だけなのかもしれませんが、とにかく頑張って色々と書いていこうと思いますので、何か些細な事でも結構です、たくさんのご意見お待ちしております。

っと、なんだか宣伝めいてきたので本題へ。

今回で5人目となる【虎トラ選手名鑑】ですが、今回ご紹介する選手は、なぜ?って思いたくなるような人物です。

でも真の阪神タイガースファンなら納得してもらえるかと思います。みんなこの男がきっと好きなはずだと。

今回はファンに愛される男です。
野球の神様に何度も見放され、そして愛され。
そんなことを繰り返し繰り返しされてきた男です。

そう。今回は狩野恵輔選手です。

人知れず球団から用意されていた引退試合を見事にぶち壊した奇跡の選手、狩野恵輔を紹介したいと思います。

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プロフィール

99狩野恵輔

基本情報

氏名:狩野 恵輔 (かのう けいすけ)

国籍:日本

出身地:群馬県渋川市

生年月日:1982年12月17日

身長:181 cm

体重:79 kg

血液型:B型

選手情報

投球/打席:右投/右打

ポジション:外野手・捕手

背番号:99

プロ入り:2000年 (ドラフト3位)

一軍初出場:2004年9月22日 (対広島戦)

野球経歴

群馬県立前橋工業高等学校

阪神タイガース (2001 – )

成績

打撃成績







2004 2 4 0 0 0 0 0 1 .000 .000
2005 2 1 0 0 0 0 0 1 .000 .000
2006 1 2 0 0 0 0 0 1 .000 .000
2007 54 99 26 3 11 0 3 21 .274 .296
2008 12 9 2 0 1 0 0 0 .222 .222
2009 127 432 103 5 35 10 40 52 .262 .313
2010 32 46 9 2 5 0 5 9 .214 .283
2011 10 14 2 0 3 0 0 3 .167 .231
2012 7 15 5 1 1 0 0 3 .333 .333
2013 6 11 2 0 0 0 0 2 .200 .200
2014 12 26 7 1 5 0 0 2 .292 .280
2015 66 93 23 3 13 1 4 12 .274 .333
通算:12年 331 752 179 15 74 11 57 107 .259 .304

守備成績

年度 試合 刺殺 補殺 失策 捕逸 守備率 企図数 許盗塁 盗塁刺 阻止率
2004 1 7 0 0 0 1.000 0 0 0 —-
2005 1 1 0 0 0 1.000 0 0 0 —-
2006 1 5 2 0 0 1.000 2 2 0 .000
2007 31 168 14 2 2 .989 18 12 6 .333
2008 6 12 5 0 0 1.000 4 2 2 .500
2009 122 864 74 12 4 .987 103 71 32 .311
2010 20 28 1 1 0 .963 1 1 0 .000
2011 6 3 0 0 0 1.000 0 0 0
2012 4 5 0 0 0 1.000
2013 4 8 0 0 0 1.000
2014 9 13 0 2 0 .867
2015 12 13 1 0 0 1.000
通算 176 1073 96 14 6 .992 128 88 40 .313

その他成績

獲得タイトル

なし

表彰

なし

記録

初安打:2007年4月20日 (巨人 豊田清より)

初打点:2007年4月20日 (巨人 豊田清より)

初本塁打:2007年4月21日 (巨人 久保裕也より)

年俸推移

年度 推定金額 増減 複数年
2001 600万
2002 600万
2003 600万
2004 600万
2005 650万  ↑50万
2006 650万
2007 650万
2008 1800万 ↑1150万
2009 1500万 ↓300万
2010 4000万 ↑2500万
2011 3500万 ↓500万
2012 2700万 ↓800万
2013 1000万 ↓1700万
2014 900万 ↓100万
2015 2300万 ↑1400万

プレースタイル

打撃と走力に定評のある選手。
ホームラン量産型の長距離打者ではなく、打率を稼ぐバッティングが信条。

だが時折放たれるホームランは実に力強く、どこか儚く、そして美しい。

代走として出場する機会があるほど、ベースランニングに高い技術を擁している。

捕手としての道を絶たれてから、様々な葛藤や長年の怪我とも戦ってきた苦労人

しかしそれらを乗り越えてきたという何者にも負けない強靭なメンタルが備わっている。

近年はそのメンタルを遺憾なく発揮。1打席の集中力に無類の強さを見せる代打の切り札として活躍している。

挫折と栄光を繰り返してきた苦労人を愛するファンは多く、狩野恵輔の飾らない謙虚な性格も合間って多くの人から絶大な支持を得ている。

プライベート

なんと言っても子供がたくさんいるんですよね。

じつに5人のパパなんです。

男11歳、男9歳、男7歳に3歳の双子の女の子で合計5人なんだとか。

まだまだ家計を支える父親として現役で頑張って欲しいですよね。

そんなお父さんが最高に輝いた瞬間を子供達が目撃した試合があったのですが、それは後程紹介する【虎トラ番外編】で。

勝手に個人的総括

5-tools

ミート 長打 走力 守備力 送球

ミート

一年を通して一軍で活躍したのは2009年のみで、打率は.262だった。

一年間一軍のキャッチャーとしてマスクをかぶり続けたという初の経験があったことを加算すれば、まずまずの打率を残したと言っていい。

ミートポイントまでボールを引き寄せて待てる技術に長けており、球筋に逆らわない打撃でヒットを放つ。

近年は代打での出番が多いが、ここ一番のしびれる場面でも冷静にボールをバットの芯に当てる技術と精神力は素晴らしい。

長打

通算本塁打は少なく、成績から計算すると100回打席に立って1~2本ホームランを打つという数字になる。

しかし、狩野恵輔はホームランを打つ時期がすごく良い。

プロ初ヒットが巨人戦でのサヨナラタイムリーとなりヒーローとなった翌日、今度はスタメン出場してプロ初ホームランを放った。

5年間二軍でくすぶっていた男のまさに生き残るためのホームラン!

そんな悲壮感漂う形容が、狩野のホームランにはぴったり似合うような気がしてならない。

それは運命の試合でも放たれることになった。

走力

若い頃は足が速かったが、椎間板ヘルニアを発病させてから腰を庇うようになり、走力は落ちた。

守備

取り立ててうまい訳でもなく、目も当てられないほど下手な訳でもない平凡な守備力。

キャッチャーとして城島健司の加入が無ければどんな選手になっていたのかなぁっと思うと悲しい気持ちになる。

送球

肩は決して強くない。

キャッチャー時代には1日に4盗塁を決められるという情けない記録を叩き出したこともあった。

外野での補殺も多くないので、送球スキルは高くないと言える。

虎トラ番外編その1 ~狩野恵輔知られざる引退試合の裏側~

インターネットサイトで語られているページがなかったので、あえて今回は番外編として人知れず行われた狩野恵輔の引退試合について記事に残したいと思う。

一年以上の月日が流れた後に、毎日放送のせやねん!にて語られた狩野恵輔引退試合の裏側を紹介します。

どんな野球選手にも引退の日は訪れる。

野球界に燦然と輝く華々しい功績を残した偉大な選手も、

一軍出場試合が0という名前も知られていないような選手も、

引退という二文字を頭の片隅に置きながら、日々必死に白球と向き合っている。

そんないつか訪れるはずの引退の瞬間を狩野恵輔も迎えようとしていた。

2014年シーズン、狩野恵輔はヘルニアの手術を乗り越えて、若手に混じって二軍で汗を流していた。

気がつくと14年目のシーズンを迎えていた。

ファームで49試合に出場し、140打席35安打1本塁打、打率は.276と冴えない数字だった。

目をつぶれば引退の二文字がくっきりと見てとれる、そんなシーズンだった。

そんな狩野恵輔に転機が訪れる。

8月29日、腰痛の為に戦線離脱を余儀なくされた新井良太に代わり、この年初めて一軍への召集要請が出された。

ちょうどタイミング良く、狩野恵輔の両親が近畿に来ていた。

狩野の実家である群馬に夏休みの間遊びに行っていた狩野恵輔の長男を近畿まで両親が車で送って来てくれていたからだ。

狩野の両親は、鳴尾浜で息子の試合を見て、群馬に帰るつもりだった。

ところが夜になり息子から告げられた言葉に、両親は息子狩野恵輔の覚悟を感じたという。

「1軍に上がることになった。最後かもしれないから見に来て」

狩野恵輔自身が一番わかっていた。

「これで最後になる」と。

事実、球団は異例ともいうべき一軍昇格即スタメンという舞台を用意した。

「ここで結果を残せないなら、来季はない」

球団は狩野恵輔の今後の見極めをこの試合でおこなった。

並々ならぬ決意と覚悟で第一打席に立つ狩野恵輔。

ただならぬ気配を感じた阪神タイガースファンも声一杯に狩野の名を呼んだ。

大歓声に包まれる甲子園球場。

みな、この男の苦労を知っていた。

みな、この男の奇跡を待っていた。

みな、この男の活躍を願っていた。

第一打席、見事に逆方向のライトへヒットを放った。

一塁上の狩野恵輔に笑顔はない。

そして運命の第二打席。

われわれは奇跡を目の当たりにする。

球団一筋14年、苦労の末に放った初ヒットは宿敵巨人からサヨナラ勝ちをもぎ取るタイムリー。

矢野燿大のケガで手にした2009年の正捕手マスク。

1年通して戦った自信を打ち砕かれた城島健司の移籍加入。

無念の外野コンバート。

忌まわしき椎間板ヘルニアとの戦い。

苦渋の決断をした育成登録。

気がつくと生え抜き選手として2番目のキャリアを重ねている現実。

数々の激流を乗り越えてきた狩野恵輔には本人すらも気が付かない強靭なメンタルと、驚異的な幸運が備わっていた。

球団が用意した引退試合でのスタメン出場。

それを狩野恵輔は見事な結果を残すことにより、ぶち壊した。引退の二文字を振り払ったのだ。

様々な苦労と挫折を乗り越え、再び手にした執念の現役続行キップ。

阪神タイガースファンは、きっと願っている。

狩野恵輔の奇跡を何度でも見たい、と。

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