阪神原口文仁がオールスター中間投票で無記名なのに捕手1位!

交流戦が始まり、

阪神タイガースは

いまひとつ波に乗れない状態です。

2016年6月7日現在で、

59試合を消化して

28勝28敗3分の

セ・リーグ4位。

開幕前から期待されていた

金本監督が掲げる「超・変革」という

スローガンは、

現在も貫かれているのは、

間違いありません。

ですが、こと結果だけを見てみると

「やや変革」

と言わざるをえない状況です。

それでも私は金本監督の目指す野球に

期待をしていますし、

夢を託せる人物だと思っています。

初年度ですから、

好きにやってもらおうじゃありませんか。

そんな金本タイガースは、

若手をバンバン積極的に

起用することで、

大きく顔ぶれが変わってきました。

そんな中、育成枠から飛び出して、

さらには一軍のレギュラーにまで

登り詰め、

さらにさらに

オールスターファン投票の

中間発表で

セ・リーグ捕手1位にまで輝いた

選手がいます。

原口文仁選手です。

今回は、そんな彼がどんな人物なのか、

なぜオールスターファン投票で

1位になったのか、

その軌跡を追いかけます。

原口文仁のこれまで

プロ入り前

現在24歳で、プロ7年目の原口選手。

高校は東京都の名門である

帝京高校です。

3年の夏には、甲子園に出場して

ベスト8まで進みました。

当時からポジションはキャッチャーで、

投手の良さをうまく引き出す

非凡なリードが持ち味でした。

バッティングも良く、

5番に入ることが多かったようです。

将来性を買われて、

2009年にドラフト6位として

阪神タイガースに加わりました。

プロ入り後

2010年

原口選手のルーキーイヤー

1軍キャッチャーには

城島健司が君臨していました。

原口選手の目指す

理想のキャッチャーは、

何を隠そう城島さんとのこと。

そんな憧れの、雲の上の存在を

追いかけて、入団当時の原口選手は

ひたむきに頑張っていたんですね。

でもね、入団以降はあまり思うような

成績を残せませんでした。

初年度はウェスタンリーグの出場が

9試合で、7打数1安打という結果。

ちなみにライバルキャッチャーには

城島、矢野、狩野、岡崎、小宮山、清水などがいました。

この年、矢野さんが引退します。

2011年

2年目の原口選手は

才能の片鱗を見せ始めます。

ウェスタンの出場は、

48試合に増えました。

79打数26安打2本塁打、

11打点という好成績を残しました。

ライバルには城島、藤井、岡崎、小宮山などがいました。

2012年

原口選手にとって転機が訪れます。

開幕前に腰を痛めて戦線離脱。

5月に復帰できたものの、

再び痛みが再発したため、

ウェスタンでも

思うような結果を残せませんでした。

結局、この年の暮れに

自由契約選手の公示を受け、

育成選手枠に。

背番号も124となりました。

2013年~15年

ウェスタンリーグに出場するものの

一軍からの声は掛からず。

育成選手枠から飛び出すことも

叶いませんでした。

2016年

人生とはわからないものです。

おそらく、原口選手自身が

一番そう思っていることでしょう。

新監督として就任した金本監督は、

たとえそれが育成選手だろうと、

球団の中にいる選手の

可能性を見出だす目と、

決断力があるのでしょう。

これまでずっとウェスタンで

もがいてきた原口選手に

突如として白羽の矢が刺さります。

4月27日

3年振りに支配下登録選手へ復帰!

さらにその日のうちに

一軍の試合に初出場!

しかも、初ヒットまで放ちました。

5月4日にプロ初ホームラン。

5月には、

打率.380、5本塁打、17打点で、

なんとセ・リーグの

月間MVPを受賞しました。

ほんまに人生なにがあるか

わかりませんね。

オールスター中間投票の結果

そんなミラクルな原口選手が

オールスターファン投票の中間発表で、

セ・リーグ捕手部門で1位!

さらなるミラクルは、

その投票用紙。

ファン投票をしたことがある人は

わかると思うのですが、

投票用紙にはそれぞれ

12球団の選手名が記載されていて、

マークシートで名前の横に

チェックを入れていく仕組みに

なっています。

基本的には、各球団の開幕当初の

レギュラー選手の名前が

エントリーされ、

記載されています。

で、シーズン途中で

支配下登録選手になった

原口選手の名前は

もちろんありません。

6月6日の中間発表で、

ヤクルトの中村を抜いて

トップに躍り出たことが判明しました。

凄すぎます。

このままミラクルボーイではなく、

本物の選手になってほしい!

そう願うだけです。